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Sumitomo Pharma's DX 本社組織がグループDXをオーケストレーション

 

デジタルによる創出価値の飛躍的な増大

核となる人材の育成強化(国内)と日米連携により、DXを当社の企業文化に高める

国内では、DXを当社の企業文化に高めるために核となる内部人材の育成を強化します。技術面では「シチズン・データサイエンティスト」と「シチズン・デベロッパー」の異なる2つのタイプの人材育成を行います。前者は基礎的な統計・機械学習モデルを用いて業務データを分析し、部門の課題解決や意思決定に貢献できる人材であり、後者は自身や部門の業務を効率化するツールを自ら開発できるスキルを有する人材へ育成します。
組織文化面では「スクラムマスター」を育成し、アジャイルマインドの浸透を促進させ、チームの活性化により挑戦欲を向上させる役割を担います。
当社はこれまでもこうした人材の育成に取り組んできました。中期経営計画2027の期間では、業務効率化、価値創造の起点となるDX人材の数を大幅に増加させることを目標にしています。

シチズン・データサイエンティスト

シチズン・デベロッパー

スクラムマスター

AACTR

日米で大小合わせて150件/年以上のDXプロジェクトを実施

住友ファーマ単体従業員の約1割が業務効率化、価値創出の起点となるDX中核人材に

住友ファーマのDXを支える人材

シチズン・データサイエンティスト

シチズン・データサイエンティストとは、データサイエンティストに求められる3つのスキル「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング」を習得し、可視化や統計手法を活用しながら、データ駆動型の高品質で迅速な意思決定を全てのバリューチェーンで実装するためのキーパーソンと位置づけています。
2021年度より、入門編のアシスタント・データサイエンティスト研修で年間100名、シチズン・データサイエンティスト研修で年間30名の育成を続けており、従来からいるデータサイエンティストを加味して、2024年度までに100名のシチズン・データサイエンティスト誕生を目指しています。

シチズン・デベロッパー

シチズン・デベロッパーとは、ノーコード、ローコードツールを中心に、業務の自動化や高度化を実現するスキルを習得し、全ての現場でオペレーショナルエクセレンスを高めデジタル変革を促進させる人材と位置づけています。
2021年度に立ち上げた社内のデベロッパーコミュニティには、2023年5月現在、200名が参画しており、このコミュニティを通じて、職場での生産性を向上させるアプリを実装できる人材を2027年度までに150名輩出することを目指しています。

スクラムマスター

スクラムマスターとは、ファシリテーション・コーチングスキルを有し、アジャイルマインドの浸透を促進する人材と位置づけています。高度な専門性を持つ多様な人員が健全に衝突し学びあえるチームを作り上げ、生産性高く自律して活動させる役割を担います。
当社グループのグローバル・スペシャライズド・プレーヤーの地位確立のための行動指針であるCHANTO とも融合させながら、この新たな役割が社内各本部に根付くことを目指しています。

AACTR(Advanced Analytics Computational Technology & Research)

AACTRとは、北米子会社の全てのDX・IT組織を融合させたチームであり、DX・ITのスペシャリストが集結している組織です。 コミュニケーションツール、ビジネスアプリ、エンタープライズインフラとヘルスケアテクノロジープラットフォーム(DrugOMEおよびDigital Innovation)の高度な運営に加えて、RWD(Real World Data)やインハウスデータなどの多様なデータソースを解析し、ビジネス価値を最大化させるインサイトなどを提供する役割を担います。
日本のDX・IT組織とも密に連携し、当社グループの全活動がグローバルトレンドを考慮した高い目線での取組みとなるようリードしているスペシャリスト集団です。

DXに適したシステム開発

高度な社外技術の活用

最先端の要素技術を有する社外パートナーと連携してアプリ開発を行い、エコシステムを追究しています。画像解析AIやHR Tech(Human Resources Technologyの略)の一つであるタレントマネジメントなど、さまざまな領域での取り組みを実施しており、既にいくつかの領域では実業務で利用され、これまでにない価値が提供され始めています。

●HR Techの活用事例はこちらをご覧ください。 取材記事 日経BP HumanCapital ONLINE 2021.07.07 タレントマネジメントで成果創出要因を分析―住友ファーマ https://project.nikkeibp.co.jp/HumanCapital/atcl/column/00014/070200016/

専属チームによる自社開発

前例がなく要件の全体像がはっきりしないシステム開発や、顧客ビジネスの状況によって開発の優先度が都度変更となるシステム開発は、自社開発で実現します。これを可能にするのは、社内外のさまざまな業務部門から集結したメンバーによる専属チームと業務部門の高度な連携によります。自社開発チームは、デザイン思考とアジャイル手法を活用し、顧客満足を最優先し、価値のあるデジタルツールを迅速かつ継続的に提供します。
治験被験者エントリーの予測分析、創薬関連統合プラットフォーム、薬事情報検索アプリ、治験関連文書の作成支援アプリ、副作用情報抽出アプリ、在宅勤務時のコミュニケーション支援アプリなど多岐にわたるアプリを開発しています。

DXを推進するインフラ基盤

社内外で開発したシステムやデジタル技術、それらに保存されるデータをより有効に活用できるよう、日本でも インフラ基盤の整備を進めています。当社のインフラ基盤は、従来は各部門が独自に保有していたデータを全社横断的に利用できるようにするとともに、非構造化データ(メール、文書、画像、動画、音声など)の有効活用も促進、すべての社員が簡単にデータを活用、分析することを可能とします。
また、データドリブンな意思決定を実現することを目的としたBI(Business Intelligence Tool)によるデータの可視化やその利用促進を行っています。加えて、PowerAppsやPower Automateなどを実装し、上述のシチズン・デベロッパーが活躍できる環境を展開しています。社員が自らアプリを作成、共有することにより、当社のデジタル化を加速させます。

DXを支える組織風土改革

S-DDAO (Sumitomo-pharma Data-Driven Autonomous Organizations)

国内において「各組織が自律的にデータ駆動型でDXを推進する」ことを目指す全社横断型コミュニティを2023年度から立ち上げました。四半期ごとに各部門のDX戦略の進捗状況を共有することで、自律的なDXを尊重・奨励しています。
コミュニティでの取り組みを、社内に広くかつ透明性高く共有することで相互の気付きを促し、DX推進レベルを一段高く引き上げることを目指しているコミュニティです。

オフィスワークへのアジャイル適用

ビジネス環境変化への柔軟性・機敏性を向上させるため、アジャイルを推進するバーチャルチームを結成し、アジャイルな業務スタイルの導入を推進しています。
システム開発に限らないすべてのオフィスワークを対象とし、それぞれの現場にあわせて、スクラムやカンバンなどのアジャイル手法をカスタマイズし段階的に導入しています。
顧客の価値にフォーカスし、素早く改善を繰り返すアジャイルな業務スタイルが、自律・自立したチームを育て、行動変容を生み出しはじめています。

住友ファーマは、自ら成長しようとする人を支援します。

人々の健康で豊かな生活に貢献すべく、デジタルによる創出価値の 飛躍的な増大を目指し、核となる国内人材の育成強化と日米連携により、DXを当社の企業文化に高めるためさまざまな取組を実装しています。 多様な人材がそれぞれに強みを持ち、誰もが高い目標に 挑戦し、個々の能力を最大限に発揮する姿を目指します。
住友ファーマでは、社員一人ひとりが自主的に能力開発に取り組むことができる環境の整備に力を入れています。

●人材育成プログラム
https://www.recruit.sumitomo-pharma.co.jp/gradu/effort/training/

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