研究ニーズ提示II型とは

弊社から研究課題を提示し、皆さまから課題解決のアイデアを募り、共同研究などを実施するプログラムです。
随時募集のため、募集が終了している場合がございます。
可能でしたら、各募集テーマの『応募フォーム』からの応募前に、上記バナーの『お問い合わせ』から募集実施中であるかを弊社にお尋ねいただけますと幸いです。
皆さまの応募資料作成のご負担を軽減することが目的です。

  • 23T01 難治性てんかん (成人および小児発達性) とその周辺症状を反映する疾患評価モデル動物

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    成人期にわたる難治性てんかんや、発達性てんかん性脳症を含む稀少疾患を対象に、その病態症状を反映する疾患モデル動物を募集いたします。疾患モデル動物に対して、弊社提供化合物を投与し、その薬理作用を検証することを実施内容に含みます。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■疾患モデル動物がヒトと共通の病態背景を有していること (例:遺伝子変異や脳生理学的所見等から支持されること)
    ■疾患モデル動物の行動において、難治性てんかんに加えて、自閉症状、認知障害または気分障害等の所見が見られること
    ■疾患モデル動物の行動に対して、適切な評価系を有すること

     

    望ましい条件
    ■疾患モデル動物の症状行動に対し、薬理学的な評価実績があること(公知化合物等の評価実績があること)
    ■次の疾患モデル動物を優先して希望いたします
     ・アンジェルマン症候群 ・ウェスト症候群 ・レット症候群 ・結節性硬化症 (TSC)

     

    対象外
    ■ドラベ症候群 ■レノックス・ガストー症候群

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T02 触刺激反応の客観的な動物評価系

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    触覚過敏は不快を伴い、日常生活を送るうえで大きなストレスを伴うことがあります。今回、触刺激(例:エアパフやブラシによる体表面の刺激)に対する反応を客観的な指標を用いて評価可能なin vivo評価系を募集いたします。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■評価系が構築されていること
    ■触覚特異的な反応を客観的に評価可能な手法であること
    ■評価方法について技術協議と技術指導を設定いただけること

     

    望ましい条件
    ■マウスを用いた評価系
    ■低閾値機械受容器(Low-threshold mechanoreceptors:LTMRs)の反応が反映されていることを電気生理学的解析などを用いて確認できている評価系


    対象外
    ■評価者主観が、評価の主指標であるin vivo評価系
    ■Von Frey, cotton swab test および Neurometer
    ■痛覚に関する評価系

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T03 感覚神経細胞に対する電気生理学的手法を用いた化合物の作用評価

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    感覚神経細胞に対する作用を評価可能な電気生理学的手法を募集いたします。弊社提供化合物を評価検証することを実施内容に含みます。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■評価技術が構築されていること

     

    望ましい条件
    ■ヒトiPS細胞から分化させた感覚神経細胞や、マウス由来の脊髄後根神経節(dorsal root ganglion (DRG))ニューロンにおけるin vitro、ex vivo、またはin vivoのパッチクランプ解析であること
    ■低閾値機械受容器(Low-threshold mechanoreceptors:LTMRs)特異的な触覚刺激応答を捉えられること
    ■薬剤応答性を電気生理学的手法により評価した実績があること

     

    対象外
    ■マウス以外のげっ歯類を用いた評価系

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T04 ヒト精神疾患の病態を反映したin vitroミクログリア評価系

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    うつや統合失調症といった精神疾患において、ミクログリアの過剰な活性化や脳内炎症との関連が報告されており、ミクログリアを標的とする薬剤は疾患横断的な精神疾患治療薬となることが期待されます。そこで、ヒトの精神疾患病態を反映したミクログリア異常を評価できるin vitro評価系を募集いたします。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■評価系が構築されていること
    ■うつ、統合失調症、双極性障害など、脳内炎症との関連性が報告されているヒト精神疾患病態が反映されていること

     

    望ましい条件
    ■ヒト精神疾患に由来する生体ミクログリアの性質を保持したin vitro評価系であること
    ■公知化合物等、被験物質を用いた評価の実績があること
    ■評価のスループットを高められる見込みがあること

     

    対象外
    ■健常人由来のミクログリアを用いた評価系
    ■げっ歯類など、ヒト以外の動物由来のミクログリア評価系
    ■ALS、パーキンソン病、多発性硬化症など神経変性疾患病態を反映した評価系

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1-2年間
  • 23T05 神経変性疾患由来アストロサイトが寄与する神経障害作用に対するin vitro評価系

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    神経変性疾患の中枢病態におけるアストロサイトの寄与が示唆されています。そのため、アストロサイトを標的とする薬剤は、神経変性疾患に対する価値ある疾患修飾薬になることが期待できます。そこで、神経変性疾患由来アストロサイトによって生じる神経細胞障害を評価できるin vitro評価系を募集します。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■既に評価系が構築済であること

     

    望ましい条件
    ■ALS、パーキンソン病、プロテイノパチーが関与する認知症(例:アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症)に由来するアストロサイト、またはそれら疾患のモデル動物に由来するアストロサイトを用いた評価系
     ・マウス病態モデルの初代培養アストロサイト
     ・ヒトiPSC由来アストロサイト
    ■astrocyte conditioned medium、またはアストロサイトと神経細胞の共培養系を用いた評価系
    ■アストロサイトの遺伝子発現、タンパク発現変化や形態変化なども測定可能な評価系

     

    対象外
    ■ラット病態モデル由来のアストロサイトを用いた評価系
    ■評価系が未構築の提案 

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T06 神経変性疾患等におけるPyroptosisに関連する動物モデルおよび評価手法

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    アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症といった神経変性疾患等において、グリア細胞で認められるPyroptosis(カスパーゼにより媒介される炎症反応に伴う細胞溶解)が病態の進行に関与していることが示唆されています。そこで、Pyroptosisに関連する動物モデルと評価手法を募集いたします(①②のいずれかに関するご提案も受け付けております)。
    ①神経変性疾患や中枢炎症性疾患、急性期中枢障害で認められるPyroptosisを発現する動物モデル
    ②中枢領域でのPyroptosisを評価可能なバイオマーカーや技術

    募集テーマの概要

    必須条件
    ①動物モデル
    ■グリア細胞のPyroptosisを伴う動物モデル 
    ②評価手法
    ■ヒトへの外挿性を支持するデータが取得されていること


    望ましい条件
    ①動物モデル
    ■マウスモデル
    ■神経変性疾患等の臨床情報を反映した症状や病態生理を有すること
    ■病態モデルの再現性が期待されること
    ②評価手法
    ■低侵襲あるいは簡便な操作で評価可能であること
    ■末梢組織でのPyroptosisと区別して評価可能であること

     

    対象外
    ①動物モデル
    ■神経変性疾患や炎症性疾患との直接的な関連性を明確に支持することが困難と考えられる病態モデル
    ■LPS末梢投与モデル
    ②評価手法
    ■Pyroptosisを特異的に評価することが困難なバイオマーカーや技術

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T07 神経変性疾患に関連する睡眠異常や概日リズム障害のin vitro評価系

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    認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患において、睡眠異常や概日リズム障害が疾患早期から出現することが知られており、疾患の発症や病態進行への寄与が示唆されています。そのため、これらの異常や障害を改善する薬剤は神経変性疾患の疾患修飾薬になることが期待されます。そこで、神経変性疾患に関連する睡眠異常や概日リズム障害を評価できるin vitro評価系を募集いたします。

    募集テーマの概要

    望ましい条件
    ■プロテイノパチーが関与する、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの認知症、およびパーキンソン病等の神経変性疾患に関連する評価系
    ■臨床の病態に関連することを支持するデータを有する、睡眠異常や概日リズム障害を評価可能なモデル
    ■上記認知症あるいはパーキンソン病等の神経変性疾患の患者さん由来あるいは関連遺伝子変異を持つヒトiPSC由来細胞、またはそれら疾患評価モデル動物に由来する細胞を用いた評価系
    ■評価系が構築されている、あるいは構築の目途が立っていること

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T08 嗜癖行動障害の行動評価系及び新規動物モデル

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    ギャンブル依存症をはじめとする嗜癖行動障害に対する創薬を目指しています。一般的に用いられている嗜癖行動障害の評価系(rat gambling task等)は、訓練期間が長期間であることや試験動物数が多くなることから、試験に時間や労力がかかり、治療薬候補化合物を評価するスクリーニングへの適応に隔たりがあります。そのため、より簡便に安定して表現型をとらえられる評価系およびモデル動物を募集いたします。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■評価系が構築されている、あるいは構築の目途が立っていること
    ■期間、労力の観点で評価が簡便であること

     

    望ましい条件
    ■マウスを対象とした評価系及びモデル
    ■ヒトへの外層性の高い評価系
    ■病態に関連するバイオマーカーが存在するモデル

     

    対象外
    ■物質使用障害に関する行動評価系(薬物、ニコチン、アルコール等での条件付けがなされる評価系)

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T09 がん領域の新規創薬シーズ・コンセプト

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    がん領域は、依然としてアンメットメディカルニーズが大きく、アカデミアと製薬企業との連携を通じた革新的な新薬の創出が期待されている領域です。固形癌、造血器腫瘍の薬物治療法の開発を目的とした新規治療シーズ・コンセプト、および新規創薬標的の同定技術を募集します。リード候補化合物が無いコンセプト検証段階の研究も対象とします。低分子化合物による治療を目的とする場合、化合物取得のための共同研究をご提案する場合がございます。

    募集テーマの概要

    望ましい条件
    下項のいずれかを満たすもの
     ■治療対象となる患者セグメント・層別化マーカーが明確であり、作用メカニズムがエビデンスを伴い立証されているもの(例、合成致死のような特定のコンテクスト・脆弱性を狙い撃ちしたコンセプトであること)
     ■新規のがん免疫療法:現行の免疫療法では満たされないアンメットニーズを捉えるコンセプトであること
     ■オミクスデータからがんの脆弱性(治療標的)を予測する新規な方法であること

     

    対象外
     ■副作用・合併症の軽減を目的とした支持療法に関する研究
     ■診断・発症予防を目的とした研究
     ■直接の標的分子・作用点が不明瞭なフェノタイプスクリーニングを基盤とした研究
     ■他社剤に関する応用研究(新規併用療法やドラッグ・リポジショニング等)

    研究費 最大1000万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間
  • 23T10 アンチセンス核酸医薬の創薬標的遺伝子および当該遺伝子評価が可能な病態モデルの構築

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    疾患発症の原因となる遺伝子に直接作用できる核酸医薬は高い効果が期待され、非常に魅力的なモダリティのひとつです。そのため、遺伝子変異に起因する疾患の根本的な治療手段になると考えられ、近年、核酸医薬品の研究開発は活発に行われております。このような中、創薬標的となる遺伝子探索は核酸医薬創薬を行う上での重要な課題です。
    そこで、アンメットメディカルニーズの高い希少疾患において疾患発症の原因と考えられ、かつ、創薬標的としては新規性の高い遺伝子およびその遺伝子変異に基づいて臨床で報告されている症状や病態生理を呈する病態モデル(細胞モデル或いは動物モデル)を募集します。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■臨床開発段階には先行品がないなど、医薬品開発において競争優位性のある遺伝子であること
    ■臨床情報(遺伝子情報、臨床症状など)を反映した症状または病態生理を有し、治療効果が確認できる病態モデルであること

     

    望ましい条件
    ■神経系の希少疾患であること
    ■病態動物モデルが構築できること
    ■標的遺伝子の改変動物の情報があること
    ■標的遺伝子もしくは病態に関連するバイオマーカーが存在すること

     

    対象外の条件
    ■ヒトへの外挿性の低いモデル
    ■げっ歯類および非ヒト霊長類以外を用いたモデル

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間(研究成果によって延長あり)
  • 23T11 Prodromal synucleinopathy modelを用いたレム睡眠行動異常症に対するin vivo薬効評価系

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    レム睡眠行動異常症(RBD)は、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症などのシヌクレイノパチーの前駆症状の一つと考えられています。RBDを改善することは、シヌクレイノパチーの発症前や発症初期の段階で疾患の進行抑制につながると期待されます。そこで、シヌクレイノパチー前駆症状としてのRBDや、それに続くシヌクレイノパチー病態進展に対する薬剤の効果を評価可能なin vivo評価系を募集いたします。

    募集テーマの概要

    必須条件
    ■評価系が構築されていること
    ■評価指標について、被験物質間の薬効強度が相対的に評価可能であり、その再現性の確保が期待できること

     

    望ましい条件
    ■α-synuclein異常蓄積など、シヌクレイノパチー病態に共通する病理像が認められるモデル
    ■RBDの病態機序仮説(青斑下核から延髄腹内側へのグルタミン酸シグナル および 延髄腹内側から脊髄運動神経へのGABA/グリシンシグナルの異常)に即した病理像が認められるモデル

     

    対象外
    ■非げっ歯類を用いた評価系
    ■評価系が未構築の提案

    研究費 最大500万円(直接経費・間接経費・税込)
    研究期間 1年間