Our Efforts Against the Novel Coronavirus Disease (COVID-19) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する取組

2022年6月20日更新

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりお亡くなりになられた方々、ご遺族の皆様には謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹患された方々、影響を受けられた方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。また医療の最前線で日々ご尽力されている医療関係者の皆様に心から敬意を表すとともに、深く感謝申し上げます。一日も早い感染の収束を心よりお祈り申し上げます。

当社は、この未曾有の事態において、製薬会社の使命である医薬品の安定供給や研究開発への影響の最小化に取り組むとともに、COVID-19に関する研究支援や拡大防止に関する社会支援活動など、さまざまな取組を実施しています。また、従業員とそのご家族を含むステークホルダーの皆様の安全確保と健康保持、感染拡大の防止を目的とした対策も講じています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する取組

1.医薬品の安定供給

  • 現時点で、COVID-19によって製品供給に直ちに支障をきたすような事態は発生していません。
  • 自社工場や物流センターでの社員の感染防止対策の実施や感染者発生時の影響の最小化を検討しながら、引き続き状況の変化を注視し、必要な対応を実施していきます。
  • 医薬品の安定供給は当社の社会的使命であるとの認識から、大規模震災の発生や新型インフルエンザの大流行を想定した事業継続計画(BCP)を策定しています。さらに、災害等への即応力を強化するため、想定される個々のリスクに応じて必要な社則やマニュアル類を整備し、具体的なトレーニングや研修会を通じた従業員への啓発活動も実施しています。
    (ご参考)当社のリスク管理に関する取組

2.医薬品の研究開発への影響

  • 当社は、各国地域の薬事規制当局から発行される治験管理に関するガイダンスに則り、患者さんの安全や医療機関への負担に配慮し、治験責任医師やCRO(医薬品開発受託機関)との連携を行いながら治験を実施しています。
  • 新規施設組み入れや新規患者登録を行う試験など一部の試験において、新規患者登録を中断している試験もありましたが、慎重に再開しています。
  • 患者さんの安全を考慮し、医療機関を訪問できない患者さんには、治験薬の事前郵送などの対応を行っています。
  • 当社および国内外におけるグループ会社は、引き続き、実施するすべての臨床試験について状況を注視し対応していきます。

3.研究に関する支援活動

  • 当社は、2020年3月に学校法人北里研究所が立ち上げた「COVID-19 対策北里プロジェクト」に1,000万円を寄付しました。本プロジェクトでは、COVID-19患者の検体に含まれる病原因子(ウイルス)SARS-CoV-2を分離し、既に承認を受けている医薬品の本ウイルスに対する効果などのスクリーニングを大規模に実施し、治療薬の早期発見によるCOVID-19患者の救命を目指しています。
    https://www.sumitomo-pharma.co.jp/news/20200331-1.html(2020年3月31日付けプレスリリース)
  • 当社は、厚生労働省の要請を受け、国立感染症研究所における「新型コロナウイルス感染症の治療に用いる医薬品の基礎的なスクリーニング計画」の協力の呼び掛けに応じ、医薬品原薬を提供しました。
  • 当社は、COVID-19対策の検討を行うコンソーシアムである「COVID-19 Research Database」にコラボレーターとして参画しています。本コンソーシアムはCOVID-19に関する研究を支援するために、米国での医療情報データベースの研究者への無料公開を目的として活動しており、当社の戦略的提携先であるRoivant Sciences Ltd.の子会社であるDatavant, Inc.も参画しています。本コンソーシアムの詳細は以下をご覧ください。
    https://covid19researchdatabase.org/(COVID-19 Research Databaseのウェブサイト)

4.感染症拡大防止に対する支援活動

(1)国内における支援活動について

  • 当社は、総合プラスチックメーカーである河村化工株式会社(本社:大阪府茨木市)の協力の下、フェイスシールド20,000個を、特定警戒都道府県を中心とした15都道府県に対して寄付しました。また、当社グループ従業員からの1,000万円を超える寄付金にて新たに20,000個のフェイスシールドを製作し、36道県へ寄付しました。
  • 当社の中国子会社である住友制葯(蘇州)有限公司を通じて、中国の製造企業にマスクおよびガウンの製造を委託して、マスク200,000枚およびガウン10,000着を調達し、日本の自治体または団体等に寄付しました。
    https://www.sumitomo-pharma.co.jp/news/20200428.html(2020年4月28日付けプレスリリース)
  • 当社は大阪市大規模接種センターにおける新型コロナウイルスのワクチン接種の開始に際し、大阪府薬剤師会が担うワクチン接種の補助業務に協力しました。
    薬剤師資格を有しワクチン接種会場での補助業務の協力に賛同する従業員を募集し、当該従業員はボランティア休暇制度を利用して、大阪府薬剤師会の活動に協力しました。
    https://www.sumitomo-pharma.co.jp/news/20210618.html(2021年6月18日付けプレスリリース)

(2)海外における支援活動について

北米

当社の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクは、米国の災害時慈善活動センターのCOVID-19対策基金への支援金の寄付、マサチューセッツ州緊急事態管理局やニュージャージー州緊急事態管理事務局への医療防護具の寄付、自社食料品取扱業者との連携による団体への食料の寄付や財政支援を実施しました。 また、カナダのイノベーティブ・メディシンズ・カナダとの連携によりCOVID-19基金を設立しました。

中国

当社の中国子会社である住友制葯(蘇州)有限公司は、COVID-19による肺炎の発生の予防と抑制のため、中国赤十字基金会に100万元(約1,500万円)を寄付しました。
https://www.sumitomo-pharma.co.jp/news/20200129.html(2020年1月29日付けプレスリリース)

当社および関連子会社における支援については、順次更新していきます。

5.社内外に対する感染防止対策

当社では、2020年2月15日に「COVID-19対策本部」を設置し、感染拡大防止策を講じています。
日本国内での取組は以下のとおりです。

(1)社外関係者への感染拡大防止対策

  • 当社主催の社外関係者向けイベント(研究会、講演会など)を開催する場合は、感染防止策を講じています。
  • 当社への来訪時には検温、アルコール消毒、マスク着用をお願いしています。
  • 医療機関への訪問活動は、訪問が認められている施設を対象に、感染防止対策の上、最低限の活動を実施しています。併せて、ウェブ会議システムを通じたオンライン面談などの手段も活用しています。

(2)従業員への感染拡大防止対策

  • 海外および国内の出張に関する制限は緩和しましたが、リモートでの代替を優先しています。
  • 在宅勤務や時差出勤を可能とし、出社する場合は、感染防止対策に努めています。
  • 社員本人または同居家族が、COVID-19と診断された場合は、一定期間自宅待機することとしています。
  • 社員本人が発熱など体調不良の場合は、一定期間自宅待機することとしています。

当社および国内外のグループ会社は、引き続きCOVID-19に関して各方面からの情報収集を行い、関係機関とも連携しながら必要な対応を速やかに実施していきます。