印刷(PDF/153KB)はこちらから 2015年06月17日 研究開発

JCRファーマと大日本住友製薬のBBB通過技術を用いた脳神経領域におけるフィージビリティスタディ契約の締結のお知らせ

JCRファーマ株式会社(本社:兵庫県芦屋市、社長:芦田 信、以下、「JCRファーマ」)と大日本住友製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:多田 正世、以下、「大日本住友製薬」)は、JCRファーマが保有する血液脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB)通過に関する技術「J-Brain Cargo」の脳神経系治療薬創製への適用可能性を検討することを目的として、2015年6月17日、フィージビリティスタディ契約を締結しましたので、お知らせします。

今回の契約で両社は、J-Brain Cargoと大日本住友製薬が選択する特定の医薬品候補物質を用いて研究協力を行い、アンメット・メディカル・ニーズの高い脳神経領域において、革新的な治療薬を創製できることを期待しています。

J-Brain Cargoは、脳毛細血管の内皮細胞表面に発現している、あるレセプターを介して目的とする物質の血液脳関門通過を実現する技術であり、JCRファーマが実施した実験では通常の20~100倍の効率で血液脳関門を通過させることができました。
当該技術は、対象となる高分子から低分子までの薬剤に血液脳関門通過能を付与できる画期的な技術であり、静脈内投与で十分量の薬剤が脳内に到達して薬効を発揮するため、これまで改善が期待できなかった脳神経症状を伴う病態に対し、大きな改善効果が期待されます。

なお、本契約の締結による両社の2016年3月期の連結業績への影響は軽微です。

以上

(ご参考)

【JCRファーマについて】

JCRファーマは、「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という企業理念のもとで、時代を先取りした再生医療、遺伝子組換え技術による医薬品の研究開発・製造・販売を行う企業として、人々の健康と医療の未来に貢献することを目指しています。

【大日本住友製薬について】

大日本住友製薬は、アンメット・メディカル・ニーズの高い精神神経領域およびがん領域を研究重点領域とし、革新的な医薬品の創製を目指しています。さらに、治療薬のない疾患分野や再生・細胞医薬といった新規分野への研究開発活動に取り組んでいます。

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