印刷(PDF/177KB)はこちらから 2015年07月15日 ライセンス

非定型抗精神病薬「LATUDA(ルラシドン塩酸塩)」のオーストラリアにおける販売提携のお知らせ

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)は、このほど、Servier(本社:フランス・シュレーヌ、以下「セルヴィエ社」)のオーストラリア子会社であるServier Laboratories Australia Pty Ltd.(本社:オーストラリア・メルボルン、以下「豪州セルヴィエ社」)と、当社が創製した非定型抗精神病薬「LATUDA®」(一般名:ルラシドン塩酸塩、以下「ラツーダ」)について、オーストラリアを対象国とした販売等の実施権に関するライセンス契約を締結しましたので、お知らせします。

当社は、2014年3月にオーストラリア当局(TGA:Therapeutic Goods Administration)より、ラツーダの成人の統合失調症を適応症とした販売許可承認を取得し、このたびラツーダのグローバル展開の一環として、豪州セルヴィエ社と提携し、ラツーダをオーストラリアにおいて販売することとしました。

本契約に基づき、当社は豪州セルヴィエ社に対しオーストラリアにおけるラツーダの包装・流通・販売等を行う独占的実施権を許諾するとともに、ラツーダの製剤バルクを供給し、豪州セルヴィエ社はオーストラリアにおいてラツーダを販売します。

当社は、今後も統合失調症患者さんの治療選択肢としてラツーダのグローバル展開の拡大を図ります。

以上

(ご参考)

【ラツーダについて】

ラツーダは、当社が創製した独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬であり、ドーパミン-2、セロトニン-2A、セロトニン-7 受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用します。セロトニン-1A 受容体にはパーシャルアゴニストとして作用します。また、ヒスタミンとムスカリン受容体に対してはほとんど親和性を示しません。
ラツーダは、成人の統合失調症を適応症として、米国においては2011年、カナダにおいては2012年、スイスにおいては2013年、デンマーク、ノルウェーおよび英国においては2014年、オランダおよびフィンランドにおいては2015年より販売されています。当社は、中国では統合失調症、日本では双極性障害に対する承認取得を目指し第Ⅲ相臨床試験を実施しています。また、南米4か国においては第一三共株式会社、台湾においては生達化学製薬股有限公司と提携し、ラツーダの事業展開を進めています。

【セルヴィエ社について】

セルヴィエ社は、フランスに本社を置く、研究開発型の非上場製薬企業です。がん領域をはじめ、循環器、代謝、中枢神経、精神神経、骨・筋肉・関節領域において、イノベーションを追求しています。
2014年の売上高は40億ユーロ(約5,500億円)であり、セルヴィエ社の医薬品の92%がフランス国外で処方されています。また、医薬品売上高の28%を研究開発に投じています。世界146か国で事業展開しており、従業員数は21,400名を超えています。詳細についてはhttp://servier.com/をご覧ください。

【豪州セルヴィエ社について】

豪州セルヴィエ社は、フランスに本社を置く研究開発型の非上場製薬企業であるセルヴィエ社の子会社であり、オーストラリア・メルボルンに本社を置いています。従業員数は150名を超えており、うつ病、高血圧症、2型糖尿病等の治療薬を販売しています。2014年の売上高は約100百万豪ドル(約96億円)です。

以上

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