印刷(PDF/166KB)はこちらから 2019年05月30日 ライセンス

糖尿病治療薬「エクア」および「エクメット」の日本における共同プロモーションおよび販売提携契約締結のお知らせ

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:野村 博)は、本日(5月30日)、ノバルティスファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:綱場 一成、以下「ノバルティスファーマ」)と、ノバルティスファーマが2型糖尿病治療薬の適応症で販売中である、選択的DPP-4阻害薬「エクア® 錠 50mg」(一般名:ビルダグリプチン錠、以下「エクア」)および選択的DPP-4阻害薬/ビグアナイド系薬配合剤「エクメット® 配合錠 LD/HD」(一般名:ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠、以下「エクメット」)の日本国内における共同プロモーションおよび販売提携に関する契約を締結しましたので、お知らせします。

本契約の締結により、当社は、2019年7月1日から、ノバルティスファーマと共同して日本におけるエクアおよびエクメットの医療従事者へのプロモーション活動を実施します。また、2019年11月1日から、ノバルティスファーマよりエクアおよびエクメットの製品供給を受けて、両社による共同プロモーションを続けながら、当社が独占的に両剤の流通を担います。

エクアは、選択的DPP-4阻害薬であり、活性型GLP-1濃度を高めることで、血糖依存性にインスリン分泌を促進するとともにグルカゴン分泌を抑制します。エクメットは、DPP-4阻害薬とビグアナイド薬の配合剤として日本で初めて上市された製品です。ノバルティスファーマの2018年度売上は、両剤合わせて約500億円(薬価ベース)でした。

当社は、糖尿病領域を国内営業重点領域の一つに位置付けており、作用機序の異なる複数の2型糖尿病治療薬を販売しています。本契約の締結により、エクアおよびエクメットを糖尿病治療薬の製品ラインアップに追加することができ、より多くの日本の糖尿病患者さんの治療に貢献することを目指します。

当社は、本契約締結の対価として、ノバルティスファーマに対して、契約一時金を支払います。また、2019年7月1日より、当社はエクアおよびエクメットのプロモーションに伴いノバルティスファーマより受領する対価を売上収益に計上し、2019年11月1日からは、エクアおよびエクメットの売上を売上収益に計上します。

本件による当社の2020年3月期業績への影響については現在精査中であり、開示すべき事項が発生した場合は、速やかにお知らせします。なお、2019年4月に公表した中期経営計画における2022年度経営目標には日本における一定の販売提携の貢献を織り込んでいます。また当社は、次期中期経営計画期間中(2023~2027年度)の日本事業における売上収益2,000億円達成を目指しており、本件は、この目標達成にも寄与するものと考えています。

(ご参考)

【エクアについて】

エクアは、2型糖尿病患者(すべての経口糖尿病薬およびインスリン治療中含む)に投与可能なDPP-4阻害薬であり、活性型GLP-1濃度を高めることで、血糖依存性にインスリン分泌を促進するとともにグルカゴン分泌を抑制し、長期にわたって良好な血糖コントロールが認められています。日本において、2010年4月16日にノバルティスファーマ株式会社より「エクア®錠50mg」として発売されており、2018年度の売上は249億円(薬価ベース)でした。

【エクメットについて】

エクメットは、日本で初めて上市されたDPP-4阻害薬とビグアナイド薬の配合剤であり、優れた血糖低下作用を発揮するとともに、DPP-4阻害薬のインスリン分泌促進系とビグアナイド薬のインスリン抵抗性改善系の異なる機序をあわせもつ配合剤です。日本において、2015年11月にノバルティスファーマ株式会社より「エクメット®配合錠LD/HD」として発売されており、2018年度の売上は251億円(薬価ベース)でした。

【ノバルティスファーマ株式会社について】

ノバルティスファーマは、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。
詳細はウェブサイトをご覧ください。https://www.novartis.co.jp/

以上

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