印刷(PDF/133KB)はこちらから 2009年03月13日 医薬品

パーキンソン病治療剤「トレリーフ」の新発売のお知らせ

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世)は、パーキンソン病治療剤「トレリーフ®錠25mg」(一般名:ゾニサミド)を、3月13日付で発売しましたのでお知らせします。

ゾニサミドは当社が創製した化合物であり、国内では抗てんかん剤(製品名「エクセグラン®」)として1989年に発売され、幅広く使われており、海外においても36カ国で承認されています。
エクセグランを日本人パーキンソン病患者に併発したけいれん発作の治療目的で投与したところ、けいれん発作の消失とともにパーキンソン病症状の改善が認められたことから、2001年よりパーキンソン病治療剤としての開発を進めてきました。

パーキンソン病は、神経変性疾患の中では、アルツハイマー病に次いで罹患率の高い疾患であり、主な症状は、安静時振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害といった運動障害です。パーキンソン病は、神経終末のドパミンが欠乏することにより発症することから、ドパミンの機能を補う薬物療法が標準的な治療となっています。

トレリーフの臨床試験では、こうした標準的な治療が行われているにも関わらず十分な効果が得られていない進行期パーキンソン病に対して、患者さんの運動能力の改善、日常生活動作の向上など優れた効果が認められました。

当社は、トレリーフの早期の市場浸透を図るとともに、パーキンソン病の治療に一層貢献できることを期待しています。

(ご参考)

「トレリーフ」の概要
【販売名】 トレリーフ®錠25mg (TRERIEF®)
【一般名】 ゾニサミド(zonisamide)
【剤形・含量】 淡黄色のフィルムコート錠
トレリーフ錠25mg : 1錠中ゾニサミド25mg含有
【効能・効果】 パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)
【用法・用量】 本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。
通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mgを経口投与する。
【特長】
  1. 国内で創製されたパーキンソン病治療剤です。
  2. UPDRS Part合計スコア(運動能力検査)、OFF 時のUPDRSPart合計スコア(日常生活動作)の改善効果を示しました。
  3. 1日1回投与の薬剤です。
  4. パーキンソン病モデル動物において、L-DOPA 作用の増強効果及びL-DOPA 作用の延長効果を示しました(ラット)。
  5. L-DOPA 併用下における線条体細胞外液中ドパミン量上昇に対する増強作用を示しました(ラット)。
【製造販売元】 大日本住友製薬株式会社
【承認日】 2009年1月21日
【薬価収載日】 2009年3月13日
【薬価基準】 25mg1錠:1,084円90銭
【包装形態】 [PTP] 100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)
  • UPDRS(Unified Parkinson's Disease RatingScale):パーキンソン病の各種症状の有無や重症度を数値化して示すもので、治療効果の世界的な評価指標として広く使用されています。

以上

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