印刷(PDF/118KB)はこちらから 2011年03月01日 企業
レーダーサーク事業の事業譲渡契約締結のお知らせ
日本光電工業株式会社(代表取締役社長執行役員:鈴木文雄、以下「日本光電」)と大日本住友製薬株式会社(代表取締役社長:多田正世、以下「大日本住友製薬」)は、大日本住友製薬のレーダーサーク事業を日本光電に譲渡し、多機能心電計「レーダーサーク®」、全自動循環動態・自律神経系活性解析ソフト「フラクレット®」にかかる開発、生産、販売、保守を日本光電にて実施することについて合意し、2011年3月1日付けで、レーダーサーク事業の事業譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたします。
1.本件の目的
全自動循環動態・自律神経系活性解析ソフト「フラクレット®」※1は1998年に旧大日本製薬が販売を開始し、2005年の旧住友製薬との合併後も継続して販売してまいりました。また、その技術を応用した多機能心電計「レーダーサーク®」※2は、2005年に販売を開始し、独自の解析技術により、救急救命市場(救急車)を中心に、また、医療機関では救命救急、小児科、循環器内科での心機能評価において、その市場普及に努めてまいりました。この度、大日本住友製薬は医薬事業への経営資源の集中化を図ることとし、社会貢献性の高い独自技術のさらなる普及の観点から、本事業の他企業への譲渡を検討していました。一方、脳波計、生体情報モニター、心電計、AED等を製造販売する国内大手医療機器メーカーである日本光電は、中期経営計画において、自らの強みを活かせる病院市場、救急救命市場での事業拡大を戦略課題のひとつに掲げています。
こうした両社の考えが一致し、事業譲渡に関して両社で協議・検討を重ねてきた結果、今般、事業譲渡契約締結の運びとなりました。今後、両社は既存ユーザーの顧客満足度を維持し、事業譲渡・ 譲受を進めてまいります。日本光電は当該市場で評価の高い大日本住友製薬の独自技術、事業を継承することで、新規開発、販売増による業績拡大を目指してまいります。
※1 | 「フラクレット®」は、大日本住友製薬が独自に開発した覚醒実験動物やヒトの血圧、血流量、心内圧、心電図、呼吸量などの循環動態情報を、体動ノイズ処理をしながらリアルタイムに自動解析するソフトです。さらに心拍・血圧ゆらぎ(自然に生ずる不規則な値の変動)を、ウエーブレット解析を用いて秒単位に自動解析する機能を持っています。 |
※2 | 「レーダーサーク®」は「フラクレット®」の技術を応用しており、従来の心電計に比べ解析性能が飛躍的に向上している特徴を持っています。特に突発的な衝撃・振動や体動の影響を受けやすい過酷な環境下においても心電図を高精度に解析でき、救急車、ドクターヘリ、救急現場など迅速な判断が求められる状況下での心機能評価に役立ちます。 |
2.譲渡・譲受の対象となる財産について
日本光電は、大日本住友製薬がレーダーサーク事業を営むために有する資産、契約上の地位(雇用契約を除く。)その他の財産を譲り受けます。
3.日程
- 2011年3月1日 事業譲渡契約の締結
- 2011年4月1日 事業譲渡期日
4.業績への影響
本件事業譲渡・譲受による業績への影響は、両社ともに軽微であります。
5.当事会社の概要(2010年3月31日現在)
日本光電工業株式会社
1.代表者 | 代表取締役社長執行役員 鈴木 文雄 |
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2.所在地 | 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 |
3.設立 | 1951年(昭和26年)8月 |
4.主な事業の内容 | 医用電子機器の開発・製造・販売 |
5.決算期 | 3月31日 |
6.従業員数 | 3,806名〔2010年9月30日現在(連結)〕 |
7.資本金 | 7,544百万円 |
8.売上高 | 107,013百万円〔2010年3月期(連結)〕 |
大日本住友製薬株式会社
1.代表者 | 代表取締役社長 多田正世 |
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2.所在地 | 大阪市中央区道修町二丁目6番8号 |
3.設立 | 1897年(明治30年)5月 |
4.主な事業の内容 | 医療用医薬品、食品添加物、動物用医薬品、診断薬、医療機器等の製造・販売 |
5.決算期 | 3月31日 |
6.従業員数 | 7,513名〔2010年9月30日現在(連結)〕 |
7.資本金 | 22,400百万円 |
8.売上高 | 296,261百万円〔2010年3月期(連結)〕 |
以上
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