印刷(PDF/183KB)はこちらから 2015年09月16日 医薬品
<新発売>「トルリシティ皮下注0.75mgアテオス」週1回投与の2型糖尿病治療:GLP-1受容体作動薬
本日9月16日、日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:パトリック・ジョンソン、以下「日本イーライリリー」)と大日本住友製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:多田正世、以下「大日本住友製薬」)は、「2型糖尿病」を適応症として製造販売承認を取得した週1回投与のGLP-1受容体作動薬「トルリシティ®皮下注0.75mgアテオス®」(一般名:デュラグルチド(遺伝子組換え)、以下「トルリシティ」)を新発売しました。
トルリシティは、週1回投与のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であり、食事摂取などにより体内の血糖値が高くなった場合に血糖値依存的に、インスリン分泌を促進します。また週1回投与で優れた血糖降下作用が得られるだけでなく、トルリシティは、注射針があらかじめ取り付けられた、1回使い切りのユニークなオートインジェクター型注入器によって提供されます。
トルリシティは、これまでに世界45の国と地域で製造販売承認を取得し、そのうち米国や欧州など、日本を含め10か国以上で販売を開始しています。
今回の発売に関して、日本イーライリリーの糖尿病・成長ホルモン事業本部長、カディール・テペバシは次のように述べています。「トルリシティは、優れた血糖降下作用を持つ有望な新薬です。最大の特長である週1回投与の高い利便性に加え、トルリシティは、『アテオス®』という今までになかった画期的なデバイス、一回使い切りのオートインジェクター型注入器によって提供されます。トルリシティがより多くの2型糖尿病患者さんの症状を改善し、治療目標を達成する一助となることを期待しています。」
また、大日本住友製薬の常務執行役員 営業本部長、中島 亨は次のように述べています。「当社の国内営業重点領域の一つである糖尿病領域のラインアップに、優れた有効性と投与の利便性を有するトルリシティを加えることができ、嬉しく思います。日本イーライリリーと共に、医療関係者の方々にトルリシティの情報提供を確実に行い、適正使用を推進します。本剤を必要とされる一人でも多くの患者さんの治療に貢献できるよう、全力を尽くします。」
トルリシティの製造販売承認は日本イーライリリーが有し、販売・流通は大日本住友製薬が行います。医療従事者への情報提供活動は両社で行っていきます。日本イーライリリーと大日本住友製薬は、両社がこれまで築いてきた糖尿病領域における経験を相乗的に活かし、両社一丸となって2型糖尿病治療の新たな選択肢として期待されるトルリシティを販売していくことで、日本の2型糖尿病治療に一層の貢献をしていきたいと考えています。
以上
*** 参考情報 ***
- <販売名>
- トルリシティ®皮下注0.75mgアテオス®
- <一般名>
- デュラグルチド(遺伝子組換え)(JAN)
- <効能・効果>
- 2型糖尿病
- <用法・用量>
- 通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mgを週に1回、皮下注射する。
- <薬価>
- 「トルリシティ®皮下注0.75mgアテオス®」1キット 3,586円
- <製造販売承認日>
- 2015年7月3日
- <薬価基準収載日>
- 2015年8月31日
- <発売日>
- 2015年9月16日
- <製造・販売元>
-
- ・製造販売元:日本イーライリリー株式会社
- ・販売元:大日本住友製薬株式会社
「トルリシティ®皮下注0.75mgアテオス®」について
トルリシティは、週1回投与のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であり、食事摂取などにより体内の血糖値が高くなった場合に血糖値依存的にインスリン分泌を促進します。
またトルリシティは、1回使い切りのオートインジェクター型注入器によって提供されます。注射針はあらかじめ注入器に取り付けられており、注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、あらかじめ1回量が充填されている薬液が注入されます。注射が完了したら注射針が注入器の中に自動的に戻ります。
トルリシティの有効性および安全性は、国内で実施した3つの試験において検討されました。単独療法試験では、HbA1cの低下を指標として、トルリシティ0.75mgはプラセボに対する優越性およびリラグルチドに対する非劣性を示しました。また、スルホニル尿素薬および/またはビグアナイド薬との併用療法試験ではHbA1cの低下を指標として、インスリングラルギンに対する非劣性並びに副次項目として優越性を示しました。さらに非盲検併用療法長期投与試験では、52週までの本剤の安全性が確認されました。
イーライリリー・アンド・カンパニーの糖尿病事業について
イーライリリー・アンド・カンパニーは1923年に世界で初めてインスリン製剤を開発して以来、糖尿病ケアの分野において常に世界をリードしてきました。現在も、糖尿病患者さんやケアを行う人々の様々なニーズに応えることで、この伝統を築いています。研究開発や事業提携、拡大し続ける幅広い医薬品ポートフォリオ、そして、医薬品からサポートプログラムをはじめとする実質的なソリューションを提供し続けることを通じて、世界中の糖尿病患者さんの生活の改善に努めます。詳細はウェブサイトをご覧ください。http://www.lillydiabetes.com
イーライリリー・アンド・カンパニーについて
イーライリリー社は、世界中の人々の生活をより良いものにするためにケアと創薬を結び付けるヘルスケアにおける世界的なリーダーです。イーライリリー社は、1世紀以上前に、真のニーズを満たす高品質の医薬品を創造することに全力を尽くした1人の男性によって設立され、今日でもすべての業務においてその使命に忠実であり続けています。世界中で、イーライリリー社の従業員は、必要とする人々の生活を変えるような医薬品を開発し届けるため、病気についての理解と管理を向上させるため、そして慈善活動とボランティア活動を通じて地域社会に利益を還元するために働いています。詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。
www.lilly.comおよびhttp://newsroom.lilly.com/social-channels
日本イーライリリー株式会社について
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、本年設立40周年を迎えます。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じて日本の医療に貢献しています。統合失調症、うつ、双極性障害、注意欠如・多動症(AD/HD)、がん(非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、悪性胸膜中皮腫、尿路上皮がん、乳がん、卵巣がん、悪性リンパ腫、胃がん)、糖尿病、成長障害、骨粗鬆症などの治療薬を提供しています。また、アルツハイマー型認知症、関節リウマチ、乾癬、高コレステロール血症などの診断薬・治療薬の開発を行っています。詳細はウェブサイトをご覧ください。http://www.lilly.co.jp
大日本住友製薬株式会社について
大日本住友製薬株式会社は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。当社は、日本国内において、循環器・糖尿病、精神神経、スペシャリティ領域(アンメット・メディカルニーズが高く、高度な専門性が求められる領域)を営業重点領域と位置づけています。詳細はウェブサイトをご覧ください。https://www.sumitomo-pharma.co.jp/
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