印刷(PDF/549KB)はこちらから 2017年10月26日 その他

パーキンソン病治療をサポートするスマートフォン用アプリ『リハビリ日誌』 提供開始のお知らせ

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)と株式会社ウェルビー(本社:東京都中央区、代表取締役:比木 武、以下「ウェルビー」)は、パーキンソン病患者さんとそのご家族、介助者の方に向けて、パーキンソン病患者さんのより良い毎日を支援するスマートフォン用アプリ 『リハビリ日誌』の提供を開始しましたので、お知らせします。
両社が共同で企画・開発した本アプリは、大日本住友製薬が提供し、ウェルビーのPHR(Personal Health Record)プラットフォーム上で運営されます。本アプリは、アプリ専用ストアである「App Store(iPhone)」や「Google Play(Android)」から無料でスマートフォンにダウンロードいただけます。

大日本住友製薬は、患者さん、一般の皆さま向けの健康情報サイトにおいて、「パーキンソン病患者さんのための症状日誌」と、リハビリテーションを動画で紹介する「おうちでできる!リハビリテーションのススメ」を提供しています。両社が企画・開発した『リハビリ日誌』は、これらを組み合わせ、①毎日の歩行を支援する機能(ウォーキングカウンター)、②痛みやしびれなどの気になる日々の症状を記録する機能(症状記録/症状の振り返り)、③飲み忘れ防止を支援する機能(おくすり管理)を追加した、製薬業界初のパーキンソン病治療をサポートするスマートフォン用アプリです。本アプリにリハビリテーションの状況や日常の気になる症状を記録することにより、医療従事者に伝えやすくすることもできます。

パーキンソン病は、運動症状を主体とする慢性進行性の神経変性疾患です。主な運動症状には、①ふるえ(静止時振戦)、②動作が遅くなったり少なくなったりする(動作緩慢・無動)、③筋肉のこわばり(筋強剛)、④バランスの変化に対応しにくくなる(姿勢反射障害)があり、体の動きと関連しない非運動症状には、自律神経症状、感覚障害、精神症状、睡眠障害などがあります。これらの症状の進行には個人差がありますが、薬物療法とリハビリテーションを中心とする適切な治療を早期に開始し、継続することにより、生活の質を改善させることができます。

大日本住友製薬は、パーキンソン病を含めた精神神経領域疾患を重点領域の一つと定め、医薬品の研究開発やパーキンソン病治療剤の情報提供に注力しています。大日本住友製薬とウェルビーは、本アプリをパーキンソン病患者さんとそのご家族、介助者の方に提供することにより、パーキンソン病治療に貢献できることを期待しています。

以上

(ご参考)

スマートフォン用アプリ『リハビリ日誌』の主な機能について

 1)リハビリムービー

患者さんの状態に合わせた難易度で、全身の筋力維持や柔軟性維持等に必要なリハビリテーションメニューをバランスよく推奨し、リハビリテーションの取り組みを支援します。

 

 2)ウォーキングカウンター

毎日歩く時間を定めて、無理なく目標時間を意識して歩くことを支援します。カウントダウン中はメトロノームのテンポで、すくみ等の歩行障害がある方の歩行を支援します。

 

 3)症状記録/症状の振り返り

患者さんが気になったときに日々の症状を記録し、通院の1週間前からジスキネジアとオフ症状とレボドパ製剤の服薬記録を促し、診察時の症状確認を支援します。

 

 4)おくすり管理

処方薬と服用時間を登録することで、毎日決まった時間にアプリの"お知らせ機能"で服薬タイミングをお知らせし、規則正しい服薬や飲み忘れ防止のためのサポートをします。

大日本住友製薬株式会社について

大日本住友製薬株式会社は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。

株式会社ウェルビーについて

株式会社ウェルビーは、PHR(Personal Health Record)サービス提供企業として、慢性疾患の患者さんを対象とする、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用をしています。2011年からPHRサービスを提供するノウハウを活かし、医療機関、製薬・医療機器メーカーと患者さんをつなぐPHRサービスの総合プラットフォームとして、日本のPHRサービスをリードしています。

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