運動療法|2型糖尿病
監修:順天堂大学 名誉教授 河盛 隆造 先生
運動療法は、食事療法とともに2型糖尿病治療の基本です。筋肉を動かすことによってブドウ糖や脂肪が燃えやすくなります。人によっては運動療法を禁止・制限した方がよい場合があるので、主治医にご相談ください。
効果
- ブドウ糖や脂肪酸が筋肉で使われて、血糖値が下がります。(急性効果)
- インスリンの効きがよくなります。(慢性効果)
- 肥満の解消に役立ちます。
- 加齢や運動不足による筋肉の衰えを防ぎ、骨粗鬆症の予防に有効です。
- 高血圧や脂質異常症の改善に有効です。
- 心肺機能を良くします。
- 運動能力が向上します。
- 爽快感、活動気分など日常生活の質を高めます。

トピックス:普通に立ったり、動いたりすることも立派な運動

何気ない日常の動作は、体重の増減と密接に関係しているようです。
生活習慣を見直して、小まめに体を動かすようにすることが大切です。
100kcal 消費する運動と時間(体重60kgの場合)

日常生活の中に組み入れ、できれば毎日行うことが基本です。
週3回以上、運動しない日が2日以上続かないように心がけましょう。
日本糖尿病学会編・著,糖尿病治療ガイド2020-2021,P54.P56,文光堂,2020より一部改変