老化

Vol.5 大切な毎日のウンチク話。

 

普段じっくりと眺めることのない便。よく見てみると、毎日の健康状態がわかってきます。

お食事中の方には誠に申し分けございませんが、健康のためにはとても大切なお話。 少しの間お付き合いください。さて、皆様は先進国のなかでも、日本人が一番大きな便をすることをご存じですか。 健康な大人で、1日約150~200g。大きさで言うとちょうど大きめのバナナ1本分。欧米人の約2倍もあるそうです。実はこれ、食生活に大きく関係しています。日本人は肉食中心の欧米人とは違い、米などの穀物、いもなどの繊維質に富むものをよく食べます。繊維質は消化されにくく、ほとんどが便として排出され、同時に快調なお通じのお手伝いもします。

“便”は毎日の健康状態を知らせてくれる、カラダからの“便り”です。肛門科の倉田正医師によると、良い便は便切れもよく、お尻をふかなくてもいいぐらいで、色は黄褐色。それが黒褐色だと、肉・卵などの動物性タンパク質を摂りすぎている兆候。暗黒色だと、胃・十二指腸や大腸から出血しているケースも考えられるそうです。さらに、灰色っぽいときは、胆石やすい臓の病気の疑いがあるので、ご注意を、とのこと。普段あまりよく見ることのない便ですが、ちょっと気にかけてみてください。きっと体のためになる、アドバイスを与えてくれますよ。

新聞掲載年月 1997年10月

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*健康常備学は、弊社が1997年6月より新聞に掲載してきたものです。本コラムの記載内容は数値や組織名等を含め掲載当時のものであり、最新の内容と異なる場合がございます。