老化

Vol.21 病を「さけ」る一杯のお「酒」。

 

正しく程よく付き合えば「酒はまさに百薬の長」。体にやさしい飲み方を心得ましょう。

いよいよ年も暮れ。 忘年会や新年会などなにかにつけてお酒を飲む機会の多い季節です。 さて皆さんもご存じのとおり、古くから一種の薬として扱われてきたこの「酒」。 語源は、風寒邪気を「避け」ることからきたとも言われています。 お正月、せっかくの機会ですから一年の厄払いに「お屠蘇」などはいかがですか。お屠蘇は、魏の名医が山椒、桔梗、肉桂などを調合して作ったといわれる生薬を浸したお酒。その効果は胃腸強壮や血行促進、感冒予防などと幅広く、祝い酒の悪酔いも防いでくれます。江戸時代には、医者がお歳暮がわりに配っていたとのこと。おいしいお酒で元気になるなんて、なんともおめでたいですね。

酒はまさに百薬の長。末永く楽しむためにも体にやさしい飲み方を心得ておきたいものです。まず、酒の肴には体内のアルコール代謝を高める、タンパク質やビタミンの豊富なものを選びましょう。この季節なら、野菜や豆腐が盛り沢山のお鍋がいいですね。お魚や豆類、海藻などを取り揃えたおせち料理も効率よく代謝を促進してくれるでしょう。またアルコールは呼気の中にも発散されるので、よく笑ってよくしゃべる、これも上手な飲み方の秘決。もちろん、飲み過ぎは禁物ですよ。それでは皆さま、お酒との程よいおつき合いで、健やかな良いお年をお迎えください。

新聞掲載年月 1999年12月

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