健康チェック

Vol.29 トラブルのないトラベルを。

 

エコノミークラス症候群や時差ぼけなど、旅にまつわる現代病にスポットを当てました。

いよいよゴールデンウィーク。 今回は「旅」の健康常備学をご紹介しましょう。 まずは、近年話題となっている「エコノミークラス症候群」のお話から。 これは、旅の移動中など、長時間体を動かさずにいることで足の静脈に血栓ができてしまうというものです。足にできた血栓は、肺などの血管を塞ぐ危険性も。予防として、1時間に1度は足を動かすことはもちろん、水を飲むことも効果的。体内の水分が不足すると、血流が悪化します。利尿効果のあるコーヒーやお酒は控えめに。言うまでもなく、洋服や靴、下着などもゆったりと。

また、海外旅行で避けたいのが時差ボケ。夜眠れない、集中力が落ちるなどのほか、自律神経の失調で吐き気を感じることも。有効な対策としては、疲れを感じても部屋に閉じこもらず、外へ出て全身に太陽の光を浴びること。日光には睡眠と目覚めのリズムを前進させ、体内時計をリセットする作用があります。この作用は医療の現場でも「光療法」として実際に使われているもの。睡眠障害や高齢者の痴呆症状にも効果があるそうですよ。忙しい毎日の中の、貴重な長期休暇です。心身を癒すはずの旅行で、逆に疲れないように。元気に過ごす知恵も備えて、楽しい旅へお出かけください。

新聞掲載年月 2001年4月

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