暮らし

Vol.33 積もり積もった、お話です。

 

ホコリや塵、ダニなどのハウスダスト。放っておくと、皮膚炎や鼻炎などの原因にもなります。

いよいよ年の瀬。もう大掃除はお済みですか。 すっかり済ませたという方にも、まだの方にも知っておいていただきたいのが、目に見えない小さな小さな汚れ、ハウスダスト。 これは一般的なホコリや塵のほかにダニやその糞、死骸を含む微細粒子の集合体で、アレルギーの原因のひとつです。気管支ぜんそくの50~90%はハウスダストが原因とも。3人に1人がなんらかのアレルギーに頭を悩ませる現代では、見逃せない存在ですね。特に冬場は暖房の風で溜まっていたハウスダストが舞い上がるので、急に症状が出てくる場合もあるようです。

ところで、ぜんそくだけでなく、皮膚炎や鼻炎などの引き金にもなるダニは、家中に潜んでいます。例えば布団の内側。1平方メートルあたり10万匹以上いる事も珍しくありません。そこで、簡単にできるダニ対策をご紹介。まず布団には掃除機をかけること。干したり乾燥機をかけたりしてダニが死んでも、アレルギーのもとになる死骸や糞はそのままです。シーツをはずして表と裏を1分間ずつ。それだけでも効果的です。また、布団をしまう押入れの換気もお忘れなく。50%以下の湿度では繁殖しにくいダニには効果的な対処法です。ぜひお試し下さい。今年の大掃除は見えないところまできれいにして、気持ちの良いお正月を迎えましょう。

新聞掲載年月 2001年12月

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