もうすぐ春分の日。 木々には新芽が顔を出し、晴れた日には散歩を楽しむ人の姿もちらほら。 いつもの町でも、自分の足で歩いてみると小さな春を見つけられたりして楽しいものです。 ところで、みなさんの中に少し歩くだけで足が辛くなり、腰を曲げて休んでいるとまた歩けるようになる、という症状に心当たりがある方はいらっしゃいませんか。それは間欠跛行といって50~80代の方によくみられる「腰部脊柱管狭窄症」の代表的な症状。休むと良くなるので、病気であるということに気付きにくく、がまんしている方も結構いらっしゃるようです。
背骨は椎骨という骨が積み重なってできています。その椎骨の中にある穴が連なって出来ているものが脊柱管。足の痛みやしびれは、腰の脊柱管が狭くなり、中の神経が圧迫されて起こるものです。治療法はいくつかあり、神経への血液の流れを良くするだけでも症状はだいぶ楽に。もしかして・・・と思ったら、年のせいだとあきらめずにお医者さんに相談してみてください。早くから治療をすれば、まだまだ元気に歩く事ができますよ。老化・肥満・動脈硬化などを防ぐこともできるウォーキングは、健康への第一歩。春の陽射しを浴びながら気持ちよく散歩を楽しみましょう。
新聞掲載年月 2002年2月