健康チェック

Vol.37 老後を元気よく暮らすコツ。

 

骨の強さを示す骨密度。骨密度の減少を抑えるには、ある意外なことが関係していました。

9月15日は敬老の日。 いま、高齢者の間で骨粗鬆症が問題になっていますが、年をとるにつれて、ある程度骨密度が低下するのは仕方のないこと。日頃からカルシウムをたくさん取ることで、骨密度の減少を最小限に抑えることが大切です。 その際、意外と知られていないのが、運動することの大切さ。地球上のように体を動かせない無重力の宇宙空間では、骨密度は1年間で約20%も低下してしまうそうです。運動と骨密度には深い関わりがあるんですね。ただし、無理をして慣れないスポーツをするのは逆効果。かえって心身にストレスを与えることになってしまいますよ。

年輩の方の場合は、ウォーキングやごく軽い体操でも十分です。継続すれば本格的なスポーツと同じぐらい骨密度は高くなりますよ。4年間に渡るある調査によれば、ふだんよくゲートボールをしている人は、同世代に比べて骨密度が20%以上も高かったという報告もあります。もう年だから・・・とあきらめずに一度チャレンジしてみてはいかがですか。また、骨の健康のためには日光浴もおすすめ。夏なら木陰で30分、冬なら1時間程度の日光浴でもカルシウム吸収の促進には効果的ですよ。さて、体を動かすには最適な秋。むやみに病気を心配するよりも、毎日の生活の中でコツコツ予防を心がけてください。

新聞掲載年月 2002年9月

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