暮らし 健康チェック

Vol.44 胃の一番の問題です。

 

胃のもたれやむかつきが、長く続いていませんか。それは「機能性胃腸症」かもしれません。

食欲の秋。さまざまな秋の味覚を味わうのは、楽しいことですね。 とはいえ、季節の料理を並べても、胃の調子がちょっと… という事はありませんか。 もし、胃のもたれやむかつきが長く続いているようなら「機能性胃腸症」かもしれません。機能性胃腸症とは、潰瘍などの異常がないのに、胃もたれ、むかつきなどがおこる病気。慢性胃炎と言われていましたが、原因が胃の運動機能の低下などであることから、最近では機能性胃腸症と呼ばれています。実は、胃に不快感がある方の約4割もの方がこの機能性胃腸症だというデータもあるんですよ。

胃に入った食物は、胃のぜんどう運動と胃液の作用で細かく消化されます。よくかまなかったりすると食物の消化に時間がかかるため食物は胃の出口から出て行けず、食物が胃に残り、胃もたれやむかつきの原因になります。消化に欠かせない胃の運動機能の低下を防ぐには、胃に負担をかけない食生活が大切。食事は規則正しく、腹八分目をこころがけ、よくかんで食べてくださいね。また、機能性胃腸症には胃の運動を促進させる薬なども有効です。日常生活を改善しても良くならない場合は、お医者さんにご相談を。やさしく胃をいたわって、美味しい秋、味わってくださいね。

新聞掲載年月 2003年10月

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