
芸術にふれる機会が多い季節。 そこで、今回は音楽にまつわる健康常備学です。 音楽は聴くことで、心だけではなく、体にも様々な効果をもたらすことをご存知ですか。 最近の研究では、音楽が体の免疫機能の向上や、高血圧の緩和・鎮痛にも効果があるということが認められてきました。そんな音楽療法で大切なのは、その時々の気分や体調に合った曲を選んで聴くこと。心と体のリズムを同調させることで不快な気分を追い出し、体調まで変えることができるそうです。それでは、自分でできる音楽療法のポイントをご紹介します。スローな曲は呼吸がゆっくりになり、心が落ち着く効果があります。
とはいえ、イライラしている時に、いきなりゆったりした曲を聴くのはNG。まずは気分に合ったアップテンポな曲を聴きましょう。それからスローな曲へと聴き進めるのが効果的です。気持ちよく眠りたい時はリズムが単調で音の強弱の少ない曲がおすすめ。また、歌もストレスの緩和に有効なので、カラオケをするのもいいですよ。ところで、音楽で元気になるのは、人間だけではありません。乳牛に音楽を聞かせたら、お乳が良く出たというデータもあるんですよ。音楽の力は計り知れませんね。みなさんも、音楽を生活にうまく取り入れて、楽しく秋を満喫してください。
新聞掲載年月 2004年9月