
まだまだ暑さが続きそうですね。 つい冷たい飲み物が欲しくなりますが、気をつけたいのが胸焼けです。 胸焼けは「逆流性食道炎」という病気がもたらす症状のひとつ。 食道と胃の境目の逆流防止機能が弱まり、主に胃酸が食道に逆流することで起こります。 炭酸飲料やアルコール類は、胃を圧迫して胃酸を逆流させやすいので、飲みすぎは要注意です。この「逆流性食道炎」、悪化すると食物が通りにくくなったり、咳がひどくなったりします。また、眠りが浅くなり不眠症状に陥る例も。「胸焼けは不健康のもと。」しっかり胸に刻んでおいてください。
胸焼け対策でまず注意したいのは、食生活です。胃酸の分泌を活発にする脂肪分や香辛料は、摂りすぎないようにしましょう。また、食後の姿勢にもご注意を。すぐ横にならず、食道を胃より高い位置に保つ姿勢で休みましょう。それでも胸焼けになったら、牛乳を飲むと効果的。逆流した胃酸を洗い流し、食道の粘膜を保護してくれます。また、食後にガムを噛むのもおすすめ。アルカリ性の唾液が、胃酸を中和して症状を和らげてくれますよ。食欲の秋はすぐそこ。胸を痛めている場合では、ありません。
新聞掲載年月 2006年8月