飲食・栄養

Vol.57 口の悪い人が増えています。

 

あごが痛む、口が開けづらいなどの症状がでる顎関節症。様々な原因がわかってきました。

突然ですが質問です。 口を無理せず大きく開いて、指を縦にして何本入りますか? 実はこれ、顎(がく)関節症のチェック方法。 1、2本しか入らない方は、顎関節症の疑いがあります。 代表的な症状はあごが痛む、音が鳴る、口が開けづらいなどですが、悪化すると口がほとんど開かなくなることも。とくに冬は、寒さであご周辺の筋肉がこわばり、関節に異常が起きやすくなります。充分気をつけましょう。ちなみに顎関節症は、十数年前から欧米や日本を中心に増えている、いわば先進国病。日本では、2人に1人の割合で、あごに何らかの症状があると言われています。

噛み合わせの悪さが原因とされていた顎関節症。しかし最近では、あごに負担をかける様々な要因が積み重なって発症することがわかってきました。たとえば、頬杖、うつぶせ寝、食べ物を片方ばかりで噛むなどの日常のクセ。仕事中などに無意識に行っているくいしばり。心当たりのある方はご注意ください。また、ストレスによる睡眠中の歯ぎしりも一因。寝る前にお風呂にゆっくりつかって、リラックスしましょう。顎関節症は、日頃の心がけ次第で改善できます。寒い日が続きますが、口が開かなくなって肝を冷やすことのないように。

新聞掲載年月 2007年2月

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