睡眠

Vol.61 ぬくもりに安心しないで。

 

油断をすると、皮膚の深部までやけどを負ってしまう「低温やけど」。寒い時期には、ご注意を。

冬本番。 暖房器具からなかなか離れられませんね。 こたつやカイロなどの出番が多いこの時期は、「低温やけど」に気をつけましょう。 低温やけどとは、40~60℃の熱に触れ続けることで起こるやけどのこと。50℃だと約3分、60℃だと約1分で傷害を受ける可能性があります。最初は皮膚が赤くなる程度で痛みもあまり感じないのですが、油断は禁物。末梢神経が傷つけられ、深いところまでやけどを負ってしまうことがあるのです。低温やけどが起こりやすいのは、すねやくるぶしなど、皮膚のすぐ下に骨がある部位。圧迫されると血流が滞りやすく、熱がこもりがちになるからです。

予防のポイントは、熱を長時間同じ部位に当てないこと。例えば、こたつや電気カーペットを使用したまま眠らない。湯たんぽは厚手のタオルに包む。使い捨てカイロは発熱温度が50~60℃にもなるので直接肌に当てないようにする、といったことなどが大切です。乳幼児やお年寄りの場合は、特に気を配りましょう。泥酔時も皮膚の感覚が鈍くなっているので注意が必要です。もし、熱が触れていたところに赤みが残ったり、痛みや腫れ、水ぶくれの症状があらわれたら、20~30分冷やして早めに病院へ。あたたかいからといって、くっつきすぎては痛い目に合うかもしれませんよ。

新聞掲載年月 2008年1月

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