飲食・栄養 現代病 暮らし

Vol.67 腹を決めて、しっかり予防を。

 

夏に起こりやすいと思われがちな食中毒。実は、冬場でも多く発生しています。

「食中毒シーズン」と聞いて、どんな季節を想像しますか? 食中毒は夏に起こりやすいと思われがちですが、 実は冬場でも多く発生しています。 夏の食中毒は、高温多湿な環境で増えやすい細菌が主な原因。それに対し、冬はウイルスによる食中毒が猛威を振るいます。なかでも発生件数が多いのがノロウイルスです。汚染された水や食品、人の手などを介して感染し食中毒を引き起こします。また、感染力が強く、少量のウイルスでも発症してしまうといわれています。抵抗力が弱いお子様やお年寄りは、特に気をつけてください。

細菌やウイルスはどこに付着しているかわかりません。食中毒予防で大切なのは、まずは手洗い。調理の前後は、特に丁寧に手を洗いましょう。また、まな板や包丁などの調理器具を清潔に保っておくことも予防に効果的です。さらに、食品はできるだけ火を通して調理することをおすすめします。例えば、ノロウイルスの場合だと85℃以上で1分以上熱すると感染力を失うとされています。生の食品に使った調理器具は、しっかりと洗浄してからほかの食品に使うようにしましょう。日頃から小まめな予防を心がけ、ウイルスに負けない冬をお過ごしください。

新聞掲載年月 2010年1月

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