来る10月15日は、「世界手洗いの日」。 皆さんは手洗いなんてあたりまえと思ってはいませんか。 ある調査によると、多くの人が食事の前やおむつ交換の後に手を洗う一方で、咳やくしゃみの後に手を洗う人はずいぶん少なかったそうです。 咳やくしゃみの際、口をおさえた手には、ウイルスやバイ菌がいっぱい付着しています。たとえばインフルエンザウイルスの場合、乾燥した状態では4~5時間も生き残っていることも。そんな手で人と握手したり、またドアノブや吊り革に触れることでも、感染が拡大していくことがあるのです。
手洗いはこまめに行うことが大事。まずは、帰宅時や食事前、トイレ後、出社時など、生活の節目節目で洗うことからはじめましょう。基本は石鹸をしっかり泡立てて、優しく浮かせるように洗うこと。指の間や爪、親指、手首まで、30秒以上かけてゆっくりと。童謡『チューリップ』をゆっくり歌いながら洗うと、ちょうどいい長さの目安になりますよ。また、バイ菌は湿った場所が大好き。手を洗った後は、乾いた清潔なタオルで拭くよう心がけましょう。ファッションの流行が気になる季節ではありますが、決してウイルスやバイ菌の流行には乗らないようお気をつけください。
新聞掲載年月 2011年10月