ストレス・癒し

Vol.86 糖尿病が、かくれんぼ?

 

健康診断の結果に安心しているあなたも、実は「隠れ糖尿病」の一員かも。

今年の健康診断、お済みの方もこれからの方も、血糖値は大丈夫ですか?健診では空腹の状態で測定しますが、その血糖値が正常でも、食後には異常に高くなる「隠れ糖尿病」の人が多いそうです。厚生労働省の調査によると、その数は推計で約1,100万人。正常範囲を超えた高血糖状態が持続した場合は、喉の渇き、疲労感、多尿・頻尿、体重減少などの症状が起こりますが、自覚しないままに悪化しやすいのが特徴です。過食や運動不足、肥満、ストレスなどが引き金となって起こりやすいという高血糖。健診結果は大丈夫という人も、安心ばかりはしていられません。

実は、平安時代の貴族、藤原道長も糖尿病に苦しんだ一人。当時は「飲水病」と呼ばれ、道長も常に喉が渇き水を大量に飲み、いくら食べても食欲が満たされなかったと言われています。昔も今も悩まされる人が多い高血糖。毎日の生活の中でできる対策をご紹介しましょう。食事のときは、野菜など食物繊維を多く含むものから食べること。糖質の多いごはんやパンなどの炭水化物は最後の方に。また、きのこや海藻は血糖値の上昇を緩やかにするのでおすすめですよ。自分の体に糖尿病が隠れているかも?と思ったら、不安を隠さず、早めにお医者さんに相談をしてくださいね。

新聞掲載年月 2015年5月

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