暮らし 健康チェック

Vol.87 その症状、はてさて何バテ?

 

体から届く小さな便りの、大きな役目についてのお話です。

2学期に入っても、子どもがダラダラして元気がない・・・。夏休み中に乱れた生活習慣の影響と思いがちですが、もしかしたら「秋バテ」かもしれません。暑さで体力や食欲が低下するのが夏バテ。一方、強い冷房による冷えや、夏から秋への気候の変化などにより、体温を調節する自律神経の働きが乱れ、疲れやだるさなどの症状が出てくるのが秋バテです。アイスやジュースなどの摂りすぎで胃腸が冷え、血流が悪くなるのも原因のひとつ。汗をかく機会が減っている現代の子どもは、昔に比べて汗腺の数が少なく、気候の変化に順応するのが苦手。体内の熱を上手に放出できず、バテやすい体質になっているようです。

秋バテ解消のポイントは、体を冷やさず温めること。クーラーは夏場より設定温度を少し高くして、夜間はできるだけ使用を控えるように。また、バテない体づくりにおすすめなのが、乳製品に含まれるたんぱく質と糖質。汗をかくような運動を15分程度行った後に、牛乳ならコップ1~2杯飲むと効果的。この習慣を続けていると、体内の血液量が増加し、暑さや寒さに対処できる体温調節機能が高まるようです。さあ、いよいよスポーツの秋。大人も子どももいい汗をかいて、バテない体を手に入れましょう。

新聞掲載年月 2015年9月

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