暮らし

Vol.91 冬に「しり」たい、痔の話。

 

誰にも言えない「痔」の悩み。いつでもできる予防法があります。

芯から冷えるこの季節、誰にも言えない悩みを抱えてはいませんか?多くの人がつらい症状に悩まされている「痔」。もともと、おしりは血行が悪いため、常にひんやりしています。そこに冷えが重なると、肛門のうっ血が進み、痔を誘発することも。特に立ちっぱなし、座りっぱなしの人はご用心。長時間立ったままでいると、足がむくむのと同様に、おしりもむくんできます。また、座ったままの状態も、体重が肛門にかかって血流が悪くなり、その結果、おしりがうっ血して、痔を招くことになるのです。

痔の予防には、まずは体を動かすこと。肛門の血液循環の改善や、腸の運動の活性化につながるので、ウォーキングや軽い体操を続けると効果的です。日ごろ運動する時間のない方は、手軽にできる「肛門体操」はいかがですか。おしりの穴を数回キュッとすぼめたり緩めたりするだけで肛門括約筋が鍛えられ、血行促進につながりますよ。俳人の松尾芭蕉は「痔の痛みで句作ができない」と愚痴を綴った手紙を出していたのだとか。昔から万人を困らせてきた痔を持病にしないためにも、日ごろからのケアが大切。寒い冬ほど、ご“痔”愛ください。

新聞掲載年月 2017年2月

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