ストレス・癒し

Vol.93 クスリとは笑えない 誤飲のお話。

 

子どもの前ではご注意を。その薬、お菓子に見えているかもしれません。

もうすぐお盆休み。小さなお子さま連れで帰省される方、迎え入れる方に改めて気をつけていただきたいのが「薬の誤飲」。東京消防庁の2015年の統計によると、5歳以下の乳幼児が誤飲や窒息によって病院に搬送される数は、年間1229人、1日に3人ものペースだとか。なかには、誤ってかぜ薬を大量に食べたり、血圧を下げる薬や精神安定剤を飲んでしまう危険な事故もあります。子どもは大人とは違って体重が軽く内臓も未発達なため、成人向けの薬1錠であっても子どもの健康に重大な影響を与えることがあるのです。

乳幼児にとっては、口に入るものは何でも食べ物に見えます。きちんと理解できるようになるまでは、薬を子どもの前で飲んだり、子どもの手が届く場所に置かないことが大切。好奇心旺盛な子どもは、興味を持ったものを手に取ろうとイスを使うなどの工夫をして、想像を超える行動をとることがあります。安心と思える場所でも細心の注意を。また、薬をお菓子の缶の中に入れている方はいませんか?子どもは薬とお菓子の見分けがつかないことがあるので要注意。健康管理はもちろんですが、薬の管理もしっかりと。

新聞掲載年月 2017年8月

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