老化

Vol.98 温度のバリアフリーで 穏やかな冬に。

 

血圧を大きく上下させないために、手軽にできるヒートショック予防策をご紹介します。

本格的な冬を迎える12月ですね。これからの時期に気をつけたいのが、部屋の温度差によって血圧が乱高下する「ヒートショック」。入浴の場合、寒い脱衣所で服を脱ぎ、浴室に入る時点で血圧が上がり、熱いお湯に浸かってさらに上昇。しかし、全身の血流がよくなると、今度は逆に血圧が低下。このジェットコースターのような変動が心臓や血管に負担をかけ、体に悪影響を及ぼすことに。脱衣所を暖める工夫をしながら、お湯は41℃以下、浸かる時間は10分までを心がけましょう。手足の先からかけ湯で体を慣らすのもおすすめです。

夜中にトイレに行く、朝方に散歩に出かけるなど日常生活にもリスクが潜んでいます。冷たい廊下を歩く際はスリッパを履いたり、外に出る前は外気との温度差に体を慣らすため5~10分足踏みをしたり準備運動を。他にも、炊事、洗濯、掃除などの水仕事も血圧を上昇させる要因に。温水で洗う、ゴム手袋を使うといった対策も効果的です。ただでさえ寒さで血圧が高くなりやすいこの季節、ヒートショック予防のポイントは、温度のバリアフリー。血圧を激しく上下させないように、穏やかな毎日をお過ごしください。

新聞掲載年月 2018年12月

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