たまには“SNS断ち”をして心をリフレッシュ!

2020.04.28

総務省の「平成30年版情報通信白書」によると、13歳から19歳の約7割、68.4%がLINEやFacebookなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用しています。SNSは毎日の生活になくてはならないものという人も多いでしょう。でもちょっと待って!

Facebookの利用状況と心身の健康度の関連を調べた研究によると、他者の書き込みに共感したときなどに行う「いいね」をつける回数が多いほど幸福感や健康度、人生の満足度が低いという関連がみられました。一方で、実社会での人とのつながりが深いほど、これらはいずれも高くなりました。研究者は「Facebookにのめり込み過ぎるのは幸福感を下げるようだ」と述べています。※1

「SNSでのやり取りで心が折れそうになることがある」という人、いませんか?そんなときは思い切って1週間の「SNS断ち」を試してみましょう。Facebookを利用する大学生を対象とした研究によると、Facebookの利用を1週間やめてもらったらストレス度が改善したという結果が出ています。特に利用時間が長かった人に効果的だったとか。※2

SNSの利用時間が不安感や孤独感、うつうつとした気持ちに与える影響を調べた別の研究では、心の健康のために1日のSNSの利用時間は30分程度にするのが好ましいという結果が出ています。※3たまにはSNSから離れてみませんか?心が軽くなるかもしれませんよ!

※1 Holly B. Shakya et al. Am J Epidemiol 185(3):203-11, 2017

※2 Ofir Turel et al. Psychiatry Res 270:947-53, 2018

※3 MELISSA G. HUNT et al. J Soc Clin Psychol 37(10):751-68, 2018

監修:川田浩志(東海大学医学部教授)