でも薬は、食べ物や飲み物の影響で、吸収される量が変わってしまったり、あるいは効き目が弱くなったり強くなりすぎたりします。たとえば鉄分を補給するための薬を日本茶でのむと、日本茶に含まれるタンニンという成分と鉄がくっついて、吸収されにくくなってしまうのです。
スポーツドリンクでのむと、目的とする効果を変えてしまったり、苦みが強く出てしまったりすることがあります。
牛乳は、薬の吸収を弱めたり強めたりします。また、腸で溶けてほしい薬が胃で溶けてしまう、なんてことも(参考記事:薬を飲む。薬の入口とその種類 からだを旅する薬のこと Vol.1)。
フルーツジュースは、目的とする効果を変えてしまうことがありますし、コーラやコーヒーでは、含まれるカフェインの影響で眠れなくなることもあります。
のみ薬は、水かぬるま湯でのんだときに十分な効果を発揮し、副作用も起こりにくいように作られています。ほかの飲み物と一緒にのむのはやめましょう。