社員参加の活動
ー社会貢献活動Vol.2ー2013
社員参加の活動
未来を担う子どもたちのために
住友ファーマは、未来を担う子どもたちがすこやかに育ち、その可能性を最大限に発揮できるよう、様々な学びの機会を提供しています。
2013年9月・2014年2月
出張授業を中学校高校で実施
住友ファーマは、「科学技術と人の幸せ」をテーマにした出張授業を中学校と高校で行っています。この出張授業は、倫理観や生命観など答えの出ない、正解が1つとは限らないテーマを題材に、他者の意見を参考にしながら自分はどう判断するのかを考え、自分なりの意見を出す“道徳実践力”の習得を目指すプログラムです。2013年度は「遺伝子診断」を題材として、4つの中学校と2つの高校で出張授業を実施しました。
- 中学校
- 東京都足立区立入谷中学校 (3年生2クラス)
京都市立双ヶ丘中学校 (3年生6クラス)
東京都世田谷区立千歳中学校 (2年生6クラス)
横浜市立市ヶ尾中学校 (3年生6クラス)
- 高校
- 大阪府教育センター附属高等学校 (1年生1クラス)
西武学園文理高等学校 (1年生1クラス、2年生1クラス)
この授業は、教員と企業の講師が協力し合って行う授業です。基本的に教員が授業を進め、企業の講師は専門家として、実際の社会では科学に関する課題に対してどんな考えで対応しているか、解説します。
「遺伝子診断」の授業では、遺伝子を調べてわかること、そのことによるメリットやデメリットについて解説した後、遺伝子を調べると、自分に不治の病が発症するかどうかが分かるという「架空の話」のDVDを生徒たちに見てもらいます。
そして、生徒たち一人ひとりに、自分だったら遺伝子を調べる検査を受けるかどうか、なぜそう思ったのかを登場人物の立場になって考えてもらい、その後、みんなで意見交換をします。
この問いに正解・不正解はありませんが、今学生のみなさんが大人になった時に十分起こり得ることなので、自分ならどうするかを考えてほしいのです。そして、他の人に自分の考えを伝えて、他の人の考えにも耳を傾けて、自分自身にとって何が大切かを見つめてほしいと思います。
なお、遺伝子を調べる技術は、病気の種類や薬の効きやすさのほか、犯罪捜査や食品検査、考古学など幅広い分野で活かされています。
- 遺伝子診断を受けると判断した生徒たちの主な意見
-
- 残された時間を有効活用したい
- 病気に対する心の準備ができる
- 現実を受け止めたい、覚悟を決めたい
- 真実を知りたい、自分のことなのではっきり知りたい
- どちらかわからないことで精神的にまいる
- 病気になるかもという不安をもち続けたくない
- 自分の子どもに病気のことを知らせることができる
- 遺伝子診断を受けないと判断した生徒たちの主な意見
-
- 怖い、ショックを受けたくない
- 家族に心配をかけたくない
- 未来を知ったらもったいない、未来を知っても楽しくない
- 運命にまかせる、毎日悔いなく自分らしく生きていればそれでいい
- 発症してから心の準備をしたらいい
- 発症することを受け止められない
- 自分が思っているより自分が弱かったら受け止められない
- 不治と知って生活していく自信がない
この授業を受けた生徒たちからはこんな発言があったよ
- 遺伝子診断を受けると判断した生徒たちの主な意見
-
- 残された時間を有効活用したい
- 病気に対する心の準備ができる
- 現実を受け止めたい、覚悟を決めたい
- 真実を知りたい、自分のことなのではっきり知りたい
- どちらかわからないことで精神的にまいる
- 病気になるかもという不安をもち続けたくない
- 自分の子どもに病気のことを知らせることができる
- 遺伝子診断を受けないと判断した生徒たちの主な意見
-
- 怖い、ショックを受けたくない
- 家族に心配をかけたくない
- 未来を知ったらもったいない、未来を知っても楽しくない
- 運命にまかせる、毎日悔いなく自分らしく生きていればそれでいい
- 発症してから心の準備をしたらいい
- 発症することを受け止められない
- 自分が思っているより自分が弱かったら受け止められない
- 不治と知って生活していく自信がない
まとめ
人の生命観や倫理観は、国や民族などによって異なり、また時代によって変化していくものなんだ。そして、多様な価値観を持った人々が自由に世界を行き来する社会では、世の中の秩序を保つために、自分たちだけの枠にとらわれず、広い視野をもって様々な立場の人を思いやることも必要だと思うんだ。この授業を通じて、これから生徒たちが一人の人間として、豊かな感性や優しさを持って他の人と接し、自らの考えや思いを伝えることができるようになることを願っているよ。また、自らの道を切り拓いていく力を育むきっかけになれば嬉しいと思っているよ。