本態性振戦の特徴
本態性振戦のふるえは、精神的緊張で強くなることが知られています。例えば結婚式などで記帳するときに、字をうまく書かなければという緊張から、ふるえの症状が強くなるというケースがあります。
このほかにも本態性振戦の疑いがある症状をあげてみましたので参考にしてください。
本態性振戦の疑いがある症状
- 結婚式に出席し記帳するときに手がふるえ、自分の名前が書けない。
- 人前で挨拶するときに声がふるえる。
- 宴席でビールを注いでもらうときに手がふるえる。
- コーヒーカップを持つと手がふるえてコーヒーをこぼす。
- 着替えの時、ボタンがうまくかけられない。
- 食事のとき、手がふるえ箸がうまく使えない。
- 頭が左右に細かくふるえ、人と会うのが苦痛になる。
本態性振戦のふるえの特徴の1つは、飲酒によって症状が軽くなる場合があることです。お酒を注いだり、注いでもらうときに手がふるえたりしていたのが、お酒を飲むうちにだんだん軽くなることがよくあります。しかし、お酒を飲んでふるえを抑えることは絶対に避けてください。アルコール中毒になるおそれがあります。本態性振戦に対しては、ふるえを軽くするのみ薬もありますので、自分勝手な治療は避け、医師に相談してください。
お酒を飲んでふるえを抑えることは絶対に避けてください。
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監修:東京女子医科大学 名誉教授 岩田 誠 先生