Frontier Business フロンティア事業
ビジョン
医薬品と一体となって「多様な健やかさ」の実現を目指す
患者さんが求める「健やかさ」は、病気の治療だけでなく予防や介護、社会復帰など、医薬品のみで実現することが難しくなっています。フロンティア事業では、「メンタルレジリエンス(精神神経疾患の兆候を早期に把握することによる悪化の未然防止)」と「アクティブエイジング(高齢者の健康の意識レベルからの改善および維持・向上)」を主な事業ドメインとし、当社の連結子会社であるFrontAct株式会社により医薬品以外の新たなヘルスケアソリューションの研究開発・事業化を進めています。
事業ドメイン
主なプログラムの開発状況
2025年1月31日現在
精神神経
プログラム | 概要 | 地域 | 開発状況 | 連携先 |
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認知症行動・心理症状用機器 | 非医療機器として「Aikomiケア、Aikomi DS」を試験販売中。非薬物療法をデジタルで実現し、個別最適化された五感刺激コンテンツを含むDTx品を研究開発中であり、承認機器としての保険償還を目指す。 | 日本 | 臨床研究準備中 (医療機器) |
(株) Aikomi |
ウェアラブル脳波計 | 日常的にどこでも簡単に前頭2極から測定可能な簡易型脳波計。これにより、脳波トレンドを把握し精神疾患の早期検知を可能にするサービスを目指す。 | 日本 | 製品開発中 (医療機器) |
(株) ニューロスカイ |
うつ病検出・重症度評価支援プログラム | リストバンド型のウェアラブルデバイスの情報から機械学習を用いて、うつ病の早期発見や重症度評価を客観的、定量的かつ簡便に行えるソフトウェアを開発し、薬事承認を得て臨床現場に導入することを目指す。 | 日本 | 製品開発中 (医療機器) |
慶應義塾大学、i2medical合同会社 |
バイオレットライト | 40Hzに点滅するバイオレットライトによる視覚を介したニューロモジュレーション技術を開発し、精神神経疾患の治療・予防を目指す。 | 日本 | 製品開発中 (非医療機器、医療機器) |
(株) 坪田ラボ |
運動機能障害
プログラム | 概要 | 地域 | 開発状況 | 連携先 |
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手指麻痺用ニューロリハビリテーション機器 | 認証機器「MELTz」として上市済み。 手指麻痺等を対象に、筋電信号を利用したロボットニューロリハビリテーション装置について、承認機器としての保険償還を目指す。 | 日本 | 製品開発中 (医療機器) |
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手指麻痺用トレーニング機器 | 「MELTz Portable」として開発中。手指麻痺等を対象に、筋電信号を利用したロボットを用いてトレーニングを行う小型で簡易な装置を目指す。 | 日本 | 製品開発中 (医療機器) |
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アプローチ
ユーザー主導
疾病を抱える患者さんのみならず、未病の健常人や介護者、保護者、医療関係者も対象とし、皆さんが抱える潜在課題を的確に捉え、画期的でフレキシブルなソリューションの実現を目指します。
サイエンス志向
主たる事業ドメインを「メンタルレジリエンス」と「アクティブエイジング」とし、「既存の競争優位性を時代遅れにするような革新的技術」の開発に数多く取り組み、本質的な「健やかさ」を目指して新しい市場を創造していきます。
ソリューション重視
事業ドメインのニーズに対応するために、優れた科学者の結集、核となる技術(情報系、工学系等)やネットワーク(提携、ベンチャー投資等)などの最先端のイノベーションとのコラボレーションにより、事業基盤を構築します。
明確なビジョン
誰もが自分に合った生き方を設計・選択し、ありたい姿を実現できる社会を目指し、健康を広く捉え、「多様な健やかさ、多様な生き方」を支える効果的なソリューションの選択肢を提供し、ヘルスケアの仕組みを抜本的に変革します。
グローバル展開
日本、米国、中国を中心にグローバルに事業機会を探索します。