Top Management Commitment トップコミットメント

社長メッセージ

代表取締役社長 野村博 代表取締役社長 野村博

持続的な成長に向けて、サステナビリティ経営を推進します

住友ファーマグループは「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」という理念を掲げ、理念の実践により、持続可能な社会の実現に貢献し、持続的な企業価値向上につなげることを「サステナビリティ経営」と定義しています。

「サステナビリティ経営」を推進するためには、社会が抱える多様かつ変容する課題やニーズを事業に取り込むことが重要です。当社グループの強みを活用し、最も注力する社会課題は健康に関する課題です。世界的な人口増加などを背景に非感染疾患の罹患者数は増加するとともに、高齢化の進展に伴い精神神経疾患やがんへの医療ニーズは拡大しています。
私はこのような健康に関する課題に対し、革新的なソリューションを世の中に継続的に創出していくことが当社グループの使命であり、患者さんの健やかさだけでなく、ご家族、介助者の方々のサポートにもなる当社グループならではの価値を提供し続け、人々が健康で活力のある社会をつくることに貢献したいと考えています。「社会からの期待」と「企業価値向上への影響度」の2軸から特定した当社グループの重要課題であるマテリアルイシューにおいても「革新的な医薬品と医療ソリューションの創出」を最も重要なマテリアルイシューとして位置付けています。

例えば、2023年4月よりスタートした中計経営計画2027において、重点疾患領域の一つである精神神経領域では、これまでに蓄積された経験ノウハウに基づいた低分子創薬から、先駆的な取組により獲得した技術を活用した再生・細胞医薬や非医薬のフロンティア製品に至るまで多様なアプローチで既存の治療体系に革新をもたらし、予防から社会復帰までのペイシェント・ジャーニーのあらゆるフェーズに貢献することで、グローバルに独自のポジションを確立していくことを目指しています。
このような革新的なソリューションを創出していくためにはイノベーションが必要であり、その源泉は人材です。「企業⽂化の浸透と⼈材戦略」も重点課題に掲げており、人材ポートフォリオの構築、多様な人材の活躍推進、グループ一体感と高いエンゲージメントの維持に向けたフィロソフィのグローバルでの浸透に取り組み、個⼈と事業の成⻑を実現し、社会に対して継続的に価値を提供していきます。

私たちは革新的な医薬品と医療ソリューションの創出を行うことで、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3(すべての人に健康と福祉を)に最も貢献できると考えていますが、人類が喫緊で取り組まなければならない気候変動対策などの環境への取組、従業員を含めたステークホルダーの人権の尊重、生命関連産業として一層の企業倫理を高めるためのコンプライアンスの推進などにも取り組んでいます。このように、目標3を中心としつつ、目標3以外の目標にも事業全体を通して一層強化した取組を推進することにより、これからも社会の持続性向上に貢献するとともに、当社グループの持続的な成長に努めてまいります。

当社グループに関心を寄せていただく全てのステークホルダーの皆さまに心より感謝するとともに、引き続き皆さまのご理解と一層のご支援をお願い申し上げます。

執行役員メッセージ

執行役員 コーポレートガバナンス コーポレートコミュニケーション担当 野口直記 執行役員 コーポレートガバナンス コーポレートコミュニケーション担当 野口直記

フィロソフィを浸透するとともに、マテリアルイシューを特定・更新して重点的に取り組みます

フィロソフィの浸透

住友ファーマグループのフィロソフィは、グループの存在意義、社会に対する約束・使命である理念、全役員・従業員が共有すべき価値観であるバリュー(Patient First、Always with Integrity、One Diverse Team)、および日々の業務において守るべき行動規範となる行動宣言から構成されています。事業環境が厳しい状況においても、当社グループが社会課題の解決と持続的な企業価値の向上を図っていくためには、事業を行う上で全役員・従業員の拠り所となるフィロソフィの浸透が大変重要であると考えています。グループ各社への展開、各社イントラネットへの掲示、定期的な啓発などを実施することで、グループ一体感のさらなる向上に繋げていきます。

当社グループのフィロソフィについては「フィロソフィ」をご覧ください。

マテリアルイシューの重点的な取組と継続的な更新

当社グループは、2018年7月に初めてマテリアルイシューを特定して以降、その後の社会変化、取組の進捗、ステークホルダーとの対話などを踏まえて、定期的に更新してきましたが、2023年3月に全面的に更新しました。この度の更新に際しては、多様かつ変容する社会からの期待・要請に対して当社グループの持つ資本(強み)を活用し、私たちだからこそできる価値創出を通じて応えることで「社会の持続可能性への貢献と自社の持続的成長の両立」を実現していくことを特に意識し、そのために取り組む重要課題をマテリアルイシューとして特定しました。
マテリアルイシューの特定と同時にそれぞれのマテリアルイシューの目標およびKPIも設定しています。最も重要なマテリアルイシューである「革新的な医薬品と医療ソリューションの創出」のKPIでは、例えば、精神神経領域で非医薬も含め2027年度までに7製品上市することを目標に掲げています。このようにマテリアルイシューに重点的に取り組み、継続的に更新することで、より効率的・効果的な価値創出につなげ、社会課題の解決に貢献するとともに、存在感のある企業として成長したいと考えています。

当社グループのマテリアルイシューについては「マテリアルイシュー」をご覧ください。