2025年03月28日 患者さんとともに
【世界双極症デーにオンライン市民公開講座の動画を公開 】
3月30日は世界双極性障害(双極症)デー(World Bipolar Day)です。「障害」という言葉が偏見を持たれることや患者さん自身が言葉にとらわれてしまうことがあるため、最近では「双極症」とも呼ばれています。
2014年、国際双極性障害財団、国際双極性障害学会およびアジア双極性障害ネットワークにおいて、双極症への理解を深め、社会的なスティグマ(正しく理解されていないために生じる「偏見」)をなくすために制定されました。3月30日は有名なオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの誕生日で、ゴッホが双極症を患っていたという説もあり、この日が選ばれました。
双極症は、気分が高まる躁(そう)状態と気分が落ち込むうつ状態をくり返す脳の病気で、多くの場合、薬物療法および心理・社会的治療によりコントロールできます。しかし、病気について本人や家族が十分理解していないために再発をくり返してしまう場合や、治療により十分に病気をコントロール出来ているにもかかわらず、病気に対する周囲の理解が足りないことにより、社会参加の機会を奪われてしまう場合も少なくありません。
住友ファーマでは、より多くの人に双極症という病気を知って頂くために、2025年3月2日に「うつ状態を引き起こすもう1つの病気―知っていますか?双極症―」と題したオンライン市民公開講座を開催しました。 この講座では双極症の診断、治療、双極症と共にいきる方法について、双極症専門医による解説に加え、専門医と双極症Ⅰ型、Ⅱ型の当事者・ご家族の方々の対談を行っています(アーカイブ動画をYouTubeで公開中です。下記リンクよりご視聴いただけます)。

世界双極症デー 市民公開講座「うつ状態を引き起こすもう1つの病気―知っていますか?双極症―」
セッション1 双極症の診断~うつ病と異なる双極症とは~(YouTubeへリンクします)
また、住友ファーマでは、精神疾患に対する偏見をなくし、双極症の早期かつ適切な診断・治療および統合失調症当事者のリカバリー/社会参加・就労 に貢献することを目的に、ウェブサイト「こころ・シェア(https://kokoro-share.jp)」を運営しています。正しい情報を分かりやすく提供することで、患者さんとそのご家族のよりよい生活に貢献するだけではなく、双極症をはじめとする精神疾患に関する社会の理解を深め、偏見をなくすことにも貢献したいと考えています。必要な情報をより一層役立てていただけるようアップデートしていきます。

統合失調症と双極性障害(双極症)に関する情報サイト「こころ・シェア」