2026年04月10日 患者さんとともに

【4月11日は世界パーキンソン病デーです】― 見えにくいお困りごとに気づき、理解を深めるきっかけに ―

4月11日はパーキンソン病に関する認知向上と理解促進を目的として、欧州パーキンソン病協会(Parkinson’s Europe、旧EPDA)および世界保健機関(WHO)により制定された世界パーキンソン病デーです。この日は、パーキンソン病を初めて報告した医師 ジェームズ・パーキンソンの誕生日に由来しています。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、脳の中で神経伝達物質のドパミンが不足することで、脳から体の各部分への指令がうまく伝わらなくなってしまう病気です。パーキンソン病の運動症状では、手足のふるえ、動作の遅さ、筋肉のこわばり、バランスの取りにくさなどがよく知られています。 また、薬を服用していても、時間がたつと薬の効果が切れて体が動かなくなるウェアリングオフ、体が勝手に不自然に動いてしまうジスキネジアといった症状がでることもあります。 さらに、パーキンソン病は運動症状だけでなく、便秘や立ちくらみなどの自律神経症状、においの感じにくさ、不安や抑うつ、睡眠障害などといった周りからは分かりにくい症状が多く現れる病気でもあります。

パーキンソン病の患者さんが抱えるお困りごと

上記の様なパーキンソン病の患者さんにみられる症状を表したのが左下のポスターです。 パーキンソン病では多様な症状が現れる一方で、患者さん自身がその全てを医療関係者に伝えることが難しいケースもあります。そのため、患者さんが診察時にお困りごと(症状)を伝える一助としてこのピクトグラムのポスターが作成されています。また、患者さんは日常生活の中で、右下のポスターのように、人ごみの中で急に動けなくなる、座っていても体が傾いてしまうなどの症状が生じることがあります。

全身に症状が現れるパーキンソン病ですが、疾患の認知度は高くないことから、周囲の人からこうした症状が病気によるものだと気づかれにくいことがあります。そのような中で、患者さんは「周りの人に迷惑をかけてしまうのでは」という不安を抱え、外出や社会参加をためらってしまうことがあると言われています。 だからこそ、私たちが日常の中でこうした症状に対して小さな理解や気づきを持つことが、患者さんの安心や暮らしやすさにつながります。

パーキンソン病の症状のピクトグラム
―全国パーキンソン病友の会静岡県支部よりご提供―

手を貸してください!あなたのそばにパーキンソン病
―全国パーキンソン病友の会広島県支部よりご提供―

住友ファーマの取組

当社では、世界パーキンソン病デーにあわせて、社内でパーキンソン病患者さんの声に触れる啓発活動を行っています。また、大阪本社のロビーでは世界パーキンソン病デーのシンボルマークである赤いチューリップをモチーフとした疾患啓発パネルを設置し、一般の方々にもパーキンソン病への理解を深めていただく機会を提供しています。

当社はバリューの一つに“Patient First ”を掲げ、患者さんの多様な健やかさを何よりも大切にしています。世界パーキンソン病デーを従業員一人ひとりが自分に何ができるかを考える機会と位置づけ、今後も人々のより健康で豊かな生活の実現に貢献してまいります。

住友ファーマ大阪本社ロビーに設置したチューリップをモチーフにした啓発パネル

住友ファーマ大阪本社ロビーに設置したチューリップをモチーフにした啓発パネル