2024年06月10日 ガバナンス

【国土強靭化貢献団体認証「レジリエンス認証」取得までのエピソード紹介】

レジリエンス認証ロゴマーク

2024年3月31日、当社は一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が実施する令和6年度第3回 国土強靱化団体認証「レジリエンス認証」において、「事業継続および社会貢献」の認証を取得しました。認証取得までのエピソードを担当した従業員とともにご紹介します。
認証取得については、お知らせ「 国土強靭化貢献団体認証「レジリエンス認証」を取得 」をご覧ください。

取得のきっかけ

きっかけは当時の上司から、災害などの緊急事態における企業や団体が重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針・体制・手順等を示した計画(Business Continuity Plan:BCP)の再構築の指示を受けたことでした。私はBCP作成の学びを深める中で「これまでのような概念的なBCPは1年あれば作成できる。しかし、それでは災害時に実際の現場では使えない。使えるものでなければ作成する意味がない」と感じました。質の高いBCPを作成し、それを証明する一つの手段として目指したのが、レリジエンス認証の取得でした。「実効性のあるBCPの構築」と「そのレベルまで引き上げる訓練」の実行など、多くのリソースを割く必要があることが予想されましたが、取組開始から最短でレジリエンス認証を取得できる「3年」という目標を設定しました。災害時にスムーズに対応できる体制を構築し、レジリエンス認証で評価されるBCPを作ることができるのであれば、3年をかけてでも作成に挑戦する意義がある。そう自分の中で考え上司に伝えた結果「やってみよう」と背中を押してもらえました。

認証取得まで

認証取得に貢献した従業員へインタビューを行いました

認証取得に貢献した従業員へインタビューを行いました

実行性のあるBCPは、それを実際に使用する各本部・部門が自分事と捉え、おのおので考えて作成する必要があります。現場をよく知らなければ、実際に使えるものとして具体化できないためです。 そこでまず、各本部・部門にBCPの概念や作成の意義を理解してもらうことが重要だと考えました。そのためにも、担当として事業継続の資格認証を取得し、さらにBCP専門家の外部コンサルタントのノウハウを借り、できるだけ部門の作成担当者の負担を減らし、スムーズに作成ができるよう、試行錯誤しながら取り組みました。また、各部門の担当者と何度も連絡を取り合い、必要に応じてFace to Face のコミュニケーションを心掛け、BCP作成の意義をご理解いただき、いっしょに作成していくことで、より質の高いBCPの作成を目指しました。BCP策定の取組を通じて、ちゃんとやりきる力をもち、人のつながりを大切にする社員が多いことや、住友ファーマの組織力の高さをあらためて感じました。 今回のレジリエンス認証取得は、各本部・部門、グループ会社の皆さんのご協力の賜物だと思います。

これからの取組

BCP構築に携わったチームメンバー

BCP構築に携わったチームメンバー

レジリエンス認証取得後は2年ごとに更新審査があり、BCPの改善の取組や演習を通じて、実効性を向上させ続けることが求められます。一度作れば完成するわけではなく、定期的に改善を繰り返して、実効性が高まっていきますので、今後もBCMを通じて取組を進めていきます。また、BCMを当社の継続的な取組とし、企業文化に定着させるとともに、海外グループ会社を対象とした、グローバルでのBCP展開を目指し、住友ファーマグループ全体でレジリエンス強化の取組を推進していきます。

  • BCM (Business Continuity Management):企業が事業を継続するための包括的・総合的なマネジメントのこと(BCPの策定から、導入、運用、見直しといった継続的改善を含む)

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当社は、今後も、事業継続力を高める取組を推進することにより、持続可能な社会の実現に貢献し、持続的な企業価値の向上につなげます。
詳しくは以下のページをご覧ください。