Environmental Goals and Performance 環境目標およびパフォーマンス

環境目標

当社は、環境活動における重点課題を明確にし、その達成および継続的な改善のための活動目標として中期環境目標を定めています。
2021年度から2023年度を評価期間とする中期環境目標では、7つの重点課題を設定しました。また、SDGsやパリ協定をはじめとする国内外の動向を踏まえ、2030年度および2050年度をゴールとする長期環境目標として、温室効果ガス(GHG)、水使用量および廃棄物の目標を策定しています。長期環境目標に対しては、3カ年の中期環境目標でも進捗を評価し、目標達成に向けた施策を実行しています。
「環境への取組」のマテリアルイシューにおける位置付けと目標およびKPIついては「マテリアルイシュー」をご覧ください。

中長期環境目標と進捗状況(主な結果)

重点課題 目標年度 目標※1 指標 2022年度
達成状況 進捗/実績
低炭素社会構築 2030年度 世界の平均気温上昇を抑制するため、温室効果ガス(GHG)排出量を削減する。 <旧指標(2022年度まで)>
GHG排出量(Scope1+2)を2017年度比で35%削減する。※2
基準年度比47%削減
<新指標②(2023年度から、連結ベース※3)>
2030年度までにGHG排出量(Scope1+2)を2020年度比で42%削減する。※2
2030年度までにGHG排出量(Scope3、カテゴリ1)を2020年度比で25%削減する。
*購入した製品・サービスに基づく排出量
2050年度 世界の平均気温上昇を抑制するため、温室効果ガス(GHG)排出量を削減する。 <旧指標(2022年度まで)>
2050年度までにGHG排出量(Scope1+2)をゼロにすることを目指す。※2
40千t-CO2
<新指標(2023年度から、 連結ベース※3)>
2050年度までにGHG排出量(Scope1+2)をゼロにすることを目指す。※2
単年度 エネルギー使用の効率化による省エネルギーを推進する。 <指標>5年間平均原単位を年1%以上低減する。 1.4%低減
省資源(水) 2030年度 水使用量を削減し、水資源を保全する。 <指標>水使用量を2018年度比で12%削減する。 順調に推移 基準年度比5%削減
省資源(廃棄物) 単年度 廃棄物を適正に管理・処理し、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を促進し、限りある資源を有効活用する。 <指標①>再資源化率80%以上を維持し、2030年度までに85%以上を目指す。 × 72%
<指標②>最終処分率1%未満を維持し、2030年度までに0.5%未満を目指す。 0.3%
化学物質管理 単年度 大気・水質・土壌の汚染を防止するため、化学物質の適切な管理を行う。 <指標>PRTR対象物質の大気排出率を1%未満に維持する。 0.3%
<指標>VOC対象物質の大気排出率を1%未満に維持する。 0.7%
単年度 抗菌薬を製造・販売する企業として、責任を持って薬剤耐性(AMR : Antimicrobial Resistance)への取組を推進する。 <指標>大分工場でAMR監査を定期的に実施する。 (非対象年度)
法令遵守
環境事故防止
単年度 環境管理運用マニュアルを策定して環境マネジメントシステムを運用、継続的改善を図る。 <指標①>2工場のISO14001認証取得を継続する。 鈴鹿工場・大分工場
<指標②>定期的に社内環境監査を実施する。 6事業場で実施
<指標③>重大な法令違反ゼロ、環境事故ゼロを目指す。 0件
教育・啓発 単年度 環境教育の継続的な実施により、全員に環境保全の重要性を周知徹底する。 <指標>環境月間(6月)を強化月間とし、担当役員からの啓発メッセージ発信等、全員参加で取組を展開する。(毎年) 実施
生物多様性保全 単年度 各事業場で生物多様性に資する地域活動(河川敷清掃等)に積極的に参加する。 実施(コロナで減少)
適切な情報公開リスク・機会の評価と管理 単年度 信頼性のある環境情報を適時適切に公開し、積極的にステークホルダーとの対話を行う。 <指標>「気候変動」「水」に関するリスクと機会の評価と管理を推進し、情報を公開する。 TCFD提言に基づく情報開示の更新
  • ※1目標内容に目標年度の記載がない指標は、2021-2023年度を評価期間とする
  • ※2 中期環境目標(2021-2023年度)においては、長期環境目標の指標に対する進捗を評価し、目標達成に必要な施策を立案・遂行する
  • ※3 本指標以外の指標は単体ベース

算定基準の詳細は「ESGデータ一覧」をご覧ください。

環境会計

当社は、環境保全のために投資や費用を定量的に把握し、その投資効果や費用対効果を知るために、環境会計の集計を実施しています。2022年度の実績について集計した結果は以下のとおりです。

対象期間・集計範囲

集計期間 : 2022年4月1日~2023年3月31日
集計範囲 : 単体
集計方法 : 環境省「環境会計ガイドライン2005年版」を参考に集計

(百万円)

環境保全コストの分類 主な取組 投資額 費用額
1. 事業エリア内コスト (1)公害防止コスト ・大気汚染防止(排ガス処理、処理装置の維持・管理、排ガスの測定・分析)
・水質汚濁防止(排水処理、排水処理施設の維持・管理、排水測定・分析)
1.3 209.7
(2)地球環境保全コスト ・省エネの推進(LED化)
・温暖化防止対策(フロンの適正回収)
136.0 89.8
(3)資源循環コスト 廃棄物の処理および再資源化 0.0 266.8
2. 上・下流コスト 容器包装の再商品化委託 0.0 4.7
3. 管理活動コスト ・環境マネジメントシステムの維持・運用
・自然保護・緑化等
0.0 126.3
4. 研究開発コスト

0.0 0.0
5. 社会活動コスト

・地域とのコミュニケーション

0.0 0.2
6. 環境損傷対応コスト

0.0 0.1
7. その他コスト

0.0 0.0
合計

137.4 697.6

経済効果

環境保全対策に伴う経済効果は、確実な根拠に基づいて算出される経済効果のみを算定対象とし、仮定的な計算に基づく経済効果については算定対象外としています。

(百万円)

実施項目 経済効果
リサイクル活動による効果 2.8
省資源による効果 0.0
省エネルギーによる効果 0.0
合計 2.8

環境保全効果

環境パフォーマンス指標に基づく環境負荷量を集計し、前年度との単純比較で環境保全効果を表しました。

効果の内容 分類 環境負荷
増減量
2022年度
環境負荷量
事業活動に投入する資源に関する効果 エネルギー投入量[MWh] 1,145 233,797
水の投入量[千t] -10 804
事業活動から排出する環境負荷および廃棄物に関する効果 CO2排出量[t-CO2] -12,890 40,226
PRTR対象物質の大気排出量[t] -0.3 2.7
SOx排出量[t] -0.1 0.2
NOx排出量[t] -5.9 31.6
ばいじん排出量[t] -0.1 0.1
総排水量[千t] -10 804
BOD負荷量[t] 0.0 0.2
COD負荷量[t] -0.2 2.0
廃棄物最終処分量[t] -4 14